最も大切な価値観

 ビジネスで最も大切な価値観は、誠実さです。
 そして、誠実さが最も問われるのは、クレーム応対時です。

 先般、その意味を痛感する出来事がありました。
 「許認可に際し確認を怠った」というのが、トラブルの原因。
 些細なミスながら、損害は多額に及びます。

 担当者が持参した顛末書に、上記の失態は書かれていません。
 まるで不可抗力であったかのような表現です。
 
 言葉も同様に、核心部分はサラリと流して論点を逸らす。
 「誤魔化せるものなら誤魔化してやろう」という雰囲気が、ありありと伺えます。
 自分も嘗められたものです。

 サラリと流された核心部分を強引に引き戻し、真因を追求すると初めて、観念したかの様に非を認める最悪の展開。
 この担当者との信頼関係は、完全に瓦解しました。
 
 本来であれば・・・。
 ① まず謝罪
 ② 想定される最大損失額の説明
 ③ 代替案の提示

 今回は、順番が真逆です。
 金輪際、彼に用命することは無いでしょう。
 お金は、いつでも取り戻せます。
 信用を積み上げるには時間がかかるけれど、失うのは一瞬です。

生産性という指標

 賃貸仲介管理会社にとって、組織の在り方は様々です。
 
 例えば、仲介、管理、督促・・・といった機能毎に分業制を敷く会社。
 一方で、全ての仕事を店舗で一元管理する会社。
 ちなみに、我が社は後者です。
 
 専門性重視で、スペシャリストを養成するなら分業制。
 網羅性重視で、ゼネラリストを養成するなら一元管理。
 各々一長一短あります。

 どういった組織を選ぶのかはともかく、共通の指標は生産性です。

 社員一人当たりの管理戸数
 社員一人当たりの仲介件数
 社員一人当たりの売上高・・・

 分不相応に分業制を進め過ぎると、一人ひとりのできる仕事が限定されるため、生産性が落ちます。
 「Aさんが居ないと仕事が回らない」
 「Bさんが居ないと仕事が回らない」
 「Cさんが居ないと・・・」

 在籍する社員、誰一人欠いても会社が成り立たない。
 ところが、会社は赤字・・・だとすればそれは、絶対量が不足していながら、少ない仕事をシェアしているだけ。
 即ち、生産性が悪い組織なのです。
 
 我が社の事業規模は、まだまだ中小零細に過ぎません。
 しかし、生産性という指標に照らせば、必ずしも低くはないことが判ります。
 自負と自信を持って、十年後のヴィジョンを描いていきましょう。

熊の背中

 賃貸仲介管理業界において松山は、全国有数の激戦区です。

 例えば、我が社程度の管理戸数でも、高知県であれば3~4番手に付けることができます。
 ところが松山では、1万戸超の二社を筆頭に、8千戸、5千戸、4千戸、3千戸と、大手が凌ぎを削っています。
 
 9年前、この激戦区に出店した際、営業社員からは様々なネガティヴな言葉が口をつきました。
 ・ 「知名度がない」
 ・ 「反響がない」
 ・ 「来店がない」・・・

 後発の新参者ですから当然です。
 そんな彼らに、次の例え話を紹介しました。

 「森の熊との競争」
【 AとBの男二人が森にテントを張り野宿していた。
 二人とも寝静まった頃、Aはゴソゴソという物音に目を覚ます。
 静かに身を起こし、徐(おもむろ)に靴紐を結ぼうとするその時、Bは寝たまま言葉を発した。
 B「観念しろ。 熊は足が速い。 逃げても無駄だ。」
 A「いや熊に勝つ必要は無い。 お前よりも早ければ良い。」
 B「・・・。」 】

 先行する大手会社に比較して、自社が劣っているのは当然です。
 そこと同列の基準で、あれが無い、これが無いと不平不満を言っても始まりません。
 自分達の身の丈にあった、分相応な目標を立て、着実にこなし、一歩一歩歩んでいくべきだと諭したものです。
 
 先日のブログで、「土俵に上がる」と書きました。
 そう、これまでは土俵にすら上がれていなかったのです。
 今やっと、遥か先を行く熊の背中を、はっきりと捉えられた気がします。

土俵に上がる

 繁盛期の打ち上げを行いました。
 実は、インフルエンザによって延期されていた、遅過ぎる忘年会でもあります。
 また、産休育休社員のおかえりなさい会でもありました。

 ご家族の都合で欠席した一名を除く、ほぼ全社員が集結。
 店舗OPENに際し、賃貸物件をお世話させて頂いたお店での宴です。
 これまでも、書き入れ時の2~3月を終えた4月に飲み会はありましたが、史上最高の繁盛期を終えた今年は、これまでとは全く意味が違います。

 二次会会場へ移動する道中、「団結力のある良い会社」とお褒めの言葉を頂きました。
 グループを束ねる立場にある方からの、客観的な意見だけに、望外の喜びです。
 確かに、ベクトルの一致については自負しています。

 大洲の地に創業して9年、様々なことがありました。
 トータル6店舗出店して、3店舗退店。
 その間には、数多く社員を採用し、幾多の背中を見送ってきました。
 すべては社長の責任です。

 戦略の失敗は、戦術では取り戻せない。
 この言葉に象徴されるように、大元の戦略で掛け違うと、幾ら社員が努力しても報われません。
 愚かな失敗の繰り返しもまた、会社の歴史。
 紆余曲折の末、9年目にしてやっと、社員の頑張りが成果に直結する仕組みが整いました。 

 間もなく、リベンジを期した新店舗をOPENさせようとしています。 
 そして、愛媛の賃貸管理・仲介会社の一角として、徐(おもむろ)に土俵に上がる。
 真の勝負はこれからです。

思考は現実化する

 前職の会社の同僚が、本を出版したということで、丁寧な手紙を添えて送ってきてくれました。
 かつて新入社員として受け入れた彼も、今や立派な社長です。
 本の序章に、次の文章が書かれています。
 
 『その会社は特に夢と目標を大事にし、社員に対して強制的にでもそうすることを勧めていた。
 夢や目標を手帳に書き、それを目視する時間もあった。
 潜在意識を活用することで、人はそう動くものだという教育を受けた。
 初めは宗教かと思い、会社の偉い人に向かって率直にそう言ったこともある。
 今考えると、若くて怖いもの知らずで、失礼な社員だ った。
 せっかく入った会社だ。 素直にやってみるのもいいかと頑張った。』

 実は、この文中に出てくる、「会社の偉い人」が私です。
 
 『だが、面白いことに、1年後、3年後、5年後、10年後と、手帳に書いてあったことが実現していった。
 会社の成績や昇進や、個人的な生活など多くのことを、当時決めた時期までに達成していった。
 -中略-
 無理やりにでも目標を決めて、紙に書いて毎日それを見ているうちに、なんとなくその気になってきて、行動が変わっていったような気がする。
 そして、正しい方向に向かって努力し、積み上げてきたものが今の自分の状態を作り出しているのだろう。』

 解説するまでもなく、成功哲学そのものです。 
 「思った通りになる」
 自分自身もこの時期、彼とまったく同じ感覚を味わいました。
 一方、予想だにしなかった前職の会社の破綻により、「思い通りに成らない」ことがあることも知りました。
 
 それも人生、これも人生。
 彼の言葉を借りるならば各々、積み上げてきたものが今の自分の状態を作り出しているのでしょう。
 
 これからも初心を忘れることなく、正しい方向に向かって努力していく所存です。
 かつて教えた彼から、今日教えられる御縁に感謝します。
 心よりありがとう。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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