怒りは明日への活力

 第一印象としては温厚に見える私ですが、実はかなり短気な性格です。
 勿論、年相応に丸くはなりましたが、未だ沸点は低い方だと思います。

 55年の人生を振り返ってみるにつけ、つくづく短気は損気。
 短気を起こした後に残るのは、後悔ばかりです。

 本来、徳を積むことが最善。
 悟りの境地に至れば、理不尽も不条理も矛盾も、全てを受け入れることができます。
 しかし、人間性は一朝一夕に高められるものではないでしょう。

 また、性格は直そうと思って直せるものではありません。
 腹を立てないようにしなさい、というのは無理な相談です。
 但し、性格は変えられなくても、行動は改められます。

 腹が立った、その後が問題。
 暴言を吐いたり、卓袱(ちゃぶ)台をひっくり返したりしたのでは、修復と後始末が大変です。
 一呼吸おいて、感情の昂(たかぶ)りを落ち着かせ、理性で制御します。

 怒りの原因の大半は、腹を立ててもしょうがないことですし、半分は自分に責任のあることだったりします。
 視野が狭いが故に、細部に拘(こだわ)ってしまうのですが、高所から俯瞰してみると景色は違って見えます。

 何より、怒りのエネルギーは、貯め込んで活かせる明日への活力。
 決して、無駄遣いすべきではありません。

日本人の美徳

 先般、えひめ国体成年女子バレーボールの試合を観戦した時の話です。
 
 その日、お目当ての愛媛の試合は、第二試合の11:30〜。
 早めに行かないと駐車場・座席が確保できないだろう、と思い早めに出発して9:00到着。
 この判断は正解で、間もなく会場は超満員。 
 「立見厳禁」と書いてあるにも関わらず、観客の波は次々押し寄せ、文字通り立錐の余地も無い状況です。
 
 愛媛の試合中、周囲がざわつき始めました。
 そう、13:30〜の第三試合を真子様が観戦されるためです。
 一時間前から、係員が観客席を注意して回ります。

 「間もなく、真子様が来場されますので、着席のままお待ち下さい。」
 「真子様がいらっしゃっても、立ち上がって写真を撮る等の行為はお控え下さい。」

 愛媛の試合の終了直後、入場された真子様が、観覧席に着座されました。
 関係者やSPも続々と入ってきて、物々しい雰囲気に。
 自分は、他の方に席を譲るべく立ち上がろうとすると係員に制されます。
 
 「今は駄目です!」

 一旦、席に戻され、暫くしてから、
 「今なら大丈夫です!」
 という声を受け、何とか退場しました。

 その間、中に入れずに待たされている方が係員と揉み合う場面も。
 更に驚いたのは、国旗を持った市民の方々が、出口付近に群れを成していたこと。
 そう、この方々は、これから始まる試合の観戦後に退場される真子様の出待ちなのです。
 
 何処かの国の様に、君主のために、笑顔と歓喜の表情を強制されて集められた方ではありません。
 自国の文化と誇りに対して、無償の愛と感謝を表すことのできる、それが日本人の美徳です。

感動をありがとう

 半世紀超の人生を振り返りますと、反省することばかりです。
 中でも中学の時に、何かしらの運動部に所属しなかったことを悔やんでなりません。
 帰宅部でありながら、与えられた時間を無為に過ごしてしまったことは背徳です。

 先日、国体成年女子バレーボールの試合に愛媛代表で出場する、部下の応援に行って参りました。
 彼女は、この国体をもって引退。
 恥ずかしながらこれが、最後にして最初の観戦です。

 結果はともかく、そのレベルの高さに驚かされました。
 同じブロックで対戦する岡山、佐賀、滋賀といった面々は、プレミアVリーグでも活躍されています。

 国内トップリーグとは言え、プレミアリーグの選手の殆どは単なる会社員。
 年収も一般サラリーマンと然程変わりません。
 それでも、バレーボールに仕事として取り組める点は恵まれていると言えるでしょう。

 愛媛の選手は日常、一般社員同様の勤務体制のため、練習は就業後の夜間のみ。
 また、週末遠征することで、休日も限られます。

 練習量が力に比例するのは当然。
 そうした不利な条件下、彼女等は互して戦っていた訳です。
 
 社員として妻として選手として、責任を全うしてきた彼女の、これまでの頑張りに敬意を表すると共に、これからの新たなる人生の門出にエールを贈りたいと思います。
 おつかれさまでした。
 感動をありがとう。

大いなる矛盾との対峙

 私は昔気質(かたぎ)の人間です。
 無能な人間が有能な人間に、三流企業が一流企業に、後進国が先進国に追い付くには、時間を味方につけるしかありません。

 終戦後、焼け野原だった日本が、僅か半世紀で世界トップレベルの経済大国に成り得たのもそう。
 トヨタやホンダや日本電産や京セラが、世界的な一流企業と成ったのもそう。
 先人が貧困に耐えながら、24時間365日、なりふり構わず、がむしゃらに働き続けてきたからこそ、活路は拓けたのです。

 寓話の世界は、そのことを判り易く説いてくれています。
 ウサギが負けたのは、途中で怠けて居眠りしたから。
 カメが勝ったのは、休まず歩き続けたから。
 カメが怠けたらどうなるか?・・・、言うまでもないでしょう。
 
 誤解を恐れずに言うならば、個人的な考えの根っこは不変です。
 しかし、今は時代が違います。
 自分の生き様や価値観を、世間や部下に押し付けてはいけません。 
 法律や社会的ニーズを踏まえ、時間を短縮しつつ生産を増大させる・・・大いなる矛盾と対峙するのも経営者の務めです。
 経営者自らが、古い考えに固執したままだと、会社丸ごと思考停止してしまいます。

 そもそも論として、やらされ感では、生産性は上がりません。
 嫌々仕事をさせられていたのでは、心も病みます。
 自からが経営に参画する自覚の元、やり甲斐に満ちた仕事が与えられれば、きっと活き活きと働ける筈です。

 額に汗するのではなく、脳に汗をかく。
 生産性向上のために、今こそ全社員の叡知を結集させましょう。

実態なき美辞麗句

 以前にも取り上げた「ウィニング」から、ミッション(経営理念)とバリュー(行動規範)の続編です。

 【 立派な意図を持って、何時間も何時間も感情的な議論を戦わせたというのに、出てきたものは、そこらの市販のリストから抜き出してきたような「誠実・品質・卓越・サービス・敬意」なんてバリューが並んでしまったというのは、よくある話だ。
 冗談じゃない。
 まともな会社なら当然そんなことは信奉しているに決まっている。
 そもそも、誠実であることはゲームに参加する入場券みたいなものだ。 】

 例えば、「差別化された独自ブランドを確立するために、戦略と目標を明確化し、実施計画を入念に練り、慎重に行動する」
 いかにも、もっともらしい、期待感を煽る言葉が羅列されています。
 しかし、誰が、いつまでに、どうやって、何を実施するのか、具体策はスッカラカン。
 以前の会社ではこうした言葉遊びを、実態なき美辞麗句と呼んでいました。

 【 優れたミッション・ステートメントやバリューは、すごく現実的で、その具体性にビシッと鼻面を打たれた様な気分になるものだ。
 - 中略 -
 収益を上げるための方向性を明確に示しつつ、社員に自分達は何か大きな重要なことの一部なのだという気持ちにさせてくれる。 】

 具体的で判り易く、聞いた端から手足口が動かせる・・・。
 そこまで落とし込むのが理想です。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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