東京物語そして東京家族

 山田洋次監督作品「東京家族」を、次男と共に観て参りました。
 60年前の小津安二郎監督作品「東京物語」をオマージュして創られただけあって、根底に流れるテーマは忠実にリメイクされた印象です。

 人は誰しも、父母の存在があって、この世に生を受けます。
 やがて成長し、独り立ちし、親元を離れ、運命の人と出会い、夫婦と成ります。
 夫婦の間にもまた、新しい命が誕生し家族を形成します。
 そして、人は老い、いつか死を迎えます。

 そんな家族の日常の、当たり前の営みにおける泣き笑い、悲喜交々の人生模様を、沫々(あわあわ)と描いた作品です。
 
 私は、四人家族の末っ子長男として生まれました。
 7歳、母親が家を出て三人に成ります。
 12歳、姉が就職して父と二人きりです。
 社会人と成った後、父は肺結核で入院し、4人はそれぞれ別々に・・・。

 その後、4人家族が一同に会したのは、たった二回だけです。
 一度目は、姉が胃癌の手術を受けた今治済生会病院。
 二度めは、危篤に陥った父の入院先であった東温市愛媛病院。
 いずれも病院でした。

 今は二人とも他界して、大三島に住む母と二人です。
 映画の中で実家に設定されたロケ地の大崎上島町は、大三島と同じ瀬戸内海に浮かぶ隣島であることから親近感が募ります。
 母も既に77歳。
 あと何回逢うことができるでしょう。

 今暮らす、もう一つの四人家族も二年前、長男が大学に進学し三人に、二年後には次男も続いて県外に出るものと思われます。
 
 家族の繋がりと喪失をテーマとする本作は、半世紀を生きた私自身の感性をリアルに揺さぶり、涙が止め処なく溢れました。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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