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待遇のあらまし:後篇

 さて、この一件で何かしら、アクションを起こしたかというとさに非ず、事実確認も、上司への直訴も、家族や同僚に愚痴をこぼすこともしませんでした。
 理由は、幾つかあります。

① 評価は他人がするもの
 学歴、社歴、キャリア、年齢、帰属意識、考え方、役割、責任、スキル、資格、社内バランス、市場価値・・・。
 個々人は、様々な角度から査定されます。
 「自分はこれだけ売上に貢献している」と自負していたとしても、そこだけにフォーカスする訳ではないのです。

② 100%正しい評価は無い
 同じ支店内の営業職であったとしても、AさんとBさんとを比較して、どちらが上か下かという評価は、とても難しいものです。
 定量化できる数字はともかく、お客様の質、上司のフォロー、契約の内容、日常の仕事振り等、定性的なものも含め、総合的に判断する行司役として上司は居ます。 
 ましてや、エリアや店舗が違ったり、職種が異なれば尚更でしょう。
 100%正しい評価は無いが、100%正しい評価に近付ける努力をしている・・・この本質を間違ってはいけません。

③ 短期的な不条理も中長期的には解消される
 その人が本当に貢献しているなら、近未来きっと報われる筈です。
 逆に、見合った活躍ができていないとすれば、近未来きっと是正の憂き目を見るでしょう。
 ちなみに、前述した部下は、一年後に横領事件を起こし、会社を追われました。
 
④ 本当に自信があるなら直訴すべし
 当時の自分は、資格も経験も知識も不充分でした。
 おまけに学歴も無い、無いない尽くしのポンコツですから、会社を辞めたとしても今以上の高待遇でのオファーは望めません。
 それが、直訴できなかった最大の理由です。
 この時期、契約更改が紛糾し、越年するプロ野球選手のニュースを耳にします。
 それは、実力と実績を背景に、「どの球団でも買ってくれる」という自信が、背中を押しているのでしょう。

 待遇に不満を持つことは、ある意味とても健全です。
 そのハングリーさやライバル意識が、「負けてたまるか」の何苦楚魂に火を点ければ大きな原動力となります。
 私も、今にして思えば、この時の経験が今日につながったものと心から感謝する次第です。

 勿論、我々経営者は、やったらやっただけ報われる戦略と評価の仕組みを整え、説明責任を果たし、目を見開いて部下を観察し、成果や貢献に正しく応えなければなりません。
 
 長い話に成りましたが、これは単なる苦労話と捉えずに、人生も評価も短期的に一喜一憂するものではないことを示す一例として御理解頂ければ幸いです。
 お粗末でした。   完
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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