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滞納督促の流儀

 管理会社にとって、大事な仕事の一つに滞納督促があります。
 この仕事、結構奥が深いものです。
 まず滞納される方は、幾つかのパターンに分かれます。

① ついつい、うっかり派
 27日の引き落とし時に、たまたま通帳残高が不足していたというパターン。
 大方がこのケースで、直ちに振込んで貰い事なきを得ます。

② ただひたすらに、申し訳ない派
 「申し訳ありません」「御迷惑をおかけします」「来月からはキッチリ」
 平身低頭の平謝りに、督促する側も、ついつい厳しいことが言い辛くなります。

③ 無い袖振れない、開き直り派
 「仕事が無い」「身体の調子が悪い」「どうしても用意できない」「無いものは無い」
 理由にならない理由を並べたて、開き直ってしまうから性質(たち)が悪い。

④ 明日には払う、蕎麦屋の出前派
 「明日は確実に入金があるから」「今から支払いに行こうと思っていた」
 全ては狂言で、待てど暮らせどお金は届きません。 

④ それがどうした、逆切れ派
 「悪いことをした訳でもないのに何度も電話して来ないで!」「保証人に連絡するのはやめて下さい!」
 家賃を払わないでいて、盗人猛々しいとはこのことです。

 さて、取り立てる側も幾つかのパターンがあります。

A 極悪人に接するかの様に、「おら、おら、どないするつもりやねん!」と捲し立てる
B 下手に下手に出て、相手のペースで丸め込まれ、遅延を半ば認めてしまう
C 相手がいかなる出方であろうとも、冷静かつ毅然とした態度で、言うべきことを言う

 勿論、理想的な職務遂行のスタンスはCタイプです。
 「御事情は判りますが、我々も大家さんの大切な資産をお預かりする身です。
 保証人さんは、入居者と全く同じ債務を負うということで押印頂いています。 
 督促は管理契約に基づく仕事ですから、役割として果たさねば成りません。
 何日に入金頂けますか?」

 流石に今時、Aタイプの様に、声を荒げる不動産屋さんはいらっしゃらないでしょう。
 しかし、意外とCタイプは少なくありません。
 Cタイプの取り立てに遭遇した滞納者は「この人なら甘えられる」ということを独特の嗅覚で嗅ぎ分け、確実に債務が膨らんできます。

 一ヶ月数万円の支払いのできない方が、二ヶ月三ヶ月・・・と累積した数十万円を支払える道理がありません。
 結果、保証人に迷惑をかけ、強制立ち退きになり、住み続けることすらできなくなります。
 見せかけの優しさは、大家さんや会社に迷惑をかけるだけでなく、入居者本人のためにもならないのです。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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