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木を見て森を見ず

 普段は始業ギリギリに飛び込んでくる社員が、随分早めに出社してきました。
 暫くすると、その社員と別の社員二人から、「御相談よろしいですか?」という持ちかけ。
 ただ事ではない雰囲気が、二人の深刻な表情から読み取れます。
 
 詳しくは書けませんが、賃貸借契約を交わしたお客様に、弊社が御迷惑をおかけしたことでクレームに成り、補償を求められているようです。
 「お客様がこういう方でこう云われた」、「保証人さんがこうなのでこうした」、「大家さんがこうなのにこうだった」・・・といった顛末を交代で縷々(るる)話されます。

 ひとしきり聞いた後、質問しました。
 「ところで、この契約は成立しているのか?」
 社員は「成立している」と言います。

 もう少し具体的に踏み込んで、「入居は?」「鍵渡しは?」「重説は?」「大家さんの印鑑は?」と訊ねてみると、何れも済んでないとのこと。
 「それは契約未成立ですよ」

 現時点において、入居希望者の選択肢としては、このまま契約するか、申込解除か、二つに一つです。
 補償や損害賠償を要求される以前の段階ですし、法的な解釈として我が社の落ち度はありません。
 
 良く有るパターンです。
 お客様が感情的になり、その感情をぶつけられる営業マンも冷静さを失い、本質を見失ってしまいます。
 
 縺(もつ)れた糸を目の前にした時、「手がつけられない」と思うのも同じです。
 ひとつひとつ丁寧に解きほぐしていけば、実はシンプルな一本の糸であることに気付きます。
 
 「You cannot see the wood for the trees.」 
 タイトルは、物事の一部分や細部に気を取られて全体を見失う教えですが、日本の諺ではないそうです。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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