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狂える魔物

 中学時代の同級生「新田伸也」から、フクシマの話を聞きました。
 そもそも彼は宇宙物理学者で、原子力災害の専門家ではありません。
 この5月、自宅の庭土から8,600ベクレル/㎏と、埋め立て処分が許されないほど高濃度の放射性セシウムを検出したことがきっかけで、独自調査を始めたのだと言います。

 フクシマから170㎞も離れた、つくば市の話です。
 7月、つくば市内の教育施設敷地内の側溝の土から、271,000ベクレル/㎏を検出。(10万ベクレル/㎏を超えると、法的には放射線遮蔽が必要)
 10月、市南東部の住宅街にあるU字溝の土から43,800ベクレル/㎏を検出。
 何れも、数十センチ~1メートル四方程度の狭い場所が高濃度に汚染されている「ミニホットスポット」でした。

 ミニホットスポットは面積が小さいため、通常行われる地面から1メートルの高さでの放射線測定では見過ごされ易いと言います。
 実際、行政側の測定では一旦安全だとされた教育施設のグラウンドは、水捌けを考慮して中央部を堆(うずたか)く造成したその中央で計測されたものです。
 意図せず、その施設で線量の最も低い場所での測定でした。
 これでは安全性を判断するには不十分です。

 フクシマから風に乗って飛散した放射性物質が、国土に広く降り注いでしまったことは間違いありません。
 その後の雨で洗い流され、先の側溝やU字溝や、公園の滑り台の降り口に濃縮されて堆積しているのです。
 そこに子供が手をつき、手も洗わずにお菓子を口にしたら・・・。
 
 更に驚くべきは、チェルノブイリとフクシマの比較です。
 御存じの通りチェルノブイリは、直接・間接併せて、数万人から数十万人の命を奪ったとされる、世界最悪の原発事故でした。
 首相の事故終息宣言を受け、日本の大勢は「同じレベル7でありながらフクシマの被害は極めて小さかった」と、既に過去形で認識されていますが、これはあまりに楽観的すぎる誤りだと言います。


1. 人口密度は、チェルノブイリの十倍 

 2. 降水量は、チェルノブイリの四倍 

 3. ほぼ平坦な地形のチェルノブイリに比較して山だらけ・・・それが日本です。

 チェルノブイリは雨も少なく、降ったとしても地中に浸透し、拡散する恐れは最小限でしょう。
 
加えて、人柱とも言える数十万人の作業員が、文字通り命を賭してコンクリートの石棺で原子炉を覆い、放射能をその場に食い止めました。 

 一方フクシマは・・・いえニッポンは雨が多く、その雨によって山間部に降り注いだ放射性物質までもが、人の住む狭い平野部にとめどなく流れ込みます。

 日本では、チェルノブイリ事故の際の「補償付き任意移住エリア」と同レベルの汚染地域に、放射線の影響を受け易い子供も含めて多くの人々が無防備に生活しているのです。
 新田によると、影響を受けるであろうエリアの人口は、日本の総人口の約1/4(推計3300万人)・・・。

 仮に、この研究データが、リスクを過大評価しているとしても、政府や東電から与えられている情報とのギャップは大き過ぎます。
 「電力が高コストになる」「原発関連の企業が衰退する」「日本経済が立ち行かない」・・・政府は様々な理由をつけて原発を正当化し、不安の払拭に躍起です。
 しかしながら、我々が民意を託した政治家は、「日本を担う子供達の未来」と、それらを天秤にかけてしまう程の愚者なのでしょうか?
 今はまるで、眠っているかの様に見える原子炉ですが、既に拡散済みのものも含め、人類は決して、この狂える魔物を手懐(なず)けた訳ではありません。


新田らが情報提供しているHP
http://tsukuba-invest.sakura.ne.jp/もご覧下さい。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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