夢の跡のこと
先週から俄かに慌ただしく成って参りました。
「風が吹いたら桶屋が儲かる」
「風が吹いたら桶屋が儲かる」
この慌ただしさの理由を探っていくと、高速道路に行き着きます。
そもそも伊予市→大洲間の高速道路は、その殆どが二車線でした。
この四車線化に向け用地取得は既に完了しており、年明けから工事開始。
工事を請け負ったゼネコンから、事務所や土場や職員用賃貸住宅の引き合いが殺到しています。
自分が不動産の仕事を始めた30年前。
我が町内子町にも高速道路が延伸することに成りました。
それまで空室の目立ったマンション、アパートが、一気に埋まり始めます。
都会から赴任する方に内子町最高ランクのマンション(家賃8万円前後)をご案内すると、決まってこう言われます。
「なんでこんなに安いんですか?
ひょっとして(胸の前で両手を下げ)出るとか?」
ひょっとして(胸の前で両手を下げ)出るとか?」
今まさしく、デジャブの光景がここにあります。
数年前、内子町にビジネスホテルが開業した際、120室ものホテルが採算ベースに乗るか否か、自分も含めて懐疑的な見方が支配的でした。
ところが蓋を開けてみると、稼働率は90%。
その多くは、山鳥坂ダムの工事に関わる方々です。
これに加え、高速道路四車線化工事が本格稼働し始めるとどうなるかは自明の理でしょう。
工事に携わる方が流入してきて、そこに住み、飲食し、買物する。
大きな公共工事が始まると、その工事期間中、地域は潤います。
ダムおよび四車線化は、このエリア最大にして最後の公共工事です。
ダムおよび四車線化は、このエリア最大にして最後の公共工事です。
そして数年後、工事は完了します。
「夏草や兵どもが夢の跡」
我々が今から真剣に考えないといけないのは、その夢の跡のことです。
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