FC2ブログ

十周年 これから

 平成21年創業の弊社は、来年十周年を迎えます。
 僅か6%しかないと言われる、企業の十年生存率の壁を何とか超えられるのも、今日まで支えて頂いた皆様の御助力の賜物と感謝する次第です。
 十年ひと昔ということで、少しだけ昔話にお付き合い下さい。

 創業間もなく、この会社での初契約は、賃貸ではなく、売買仲介のお客様でした。
 御高齢の女性Aさんからの御依頼を受けて御自宅に出向くと、隣地のBさんと境界で揉めているとのこと。

 かつて親同士の口約束で、Aさんの敷地の一部をBさんに貸していたところ、軒先がはみ出し、我が物顔で占有されることが許せない、というお話しです。
 その足で、お隣のBさんをお訪ねすると、真逆の主張をされます。
 総ては、明確な契約書が無いことからくるトラブルと言えるでしょう。

 「厄介なことに首を突っ込んだな」と思いながらも、双方の言い分に耳を傾け、次の仲裁案を投げかけました。
 「お隣さんである以上、嫌でも顔を合わせざるを得ない。
 毎日いがみあって生活するよりも、気持ちよく挨拶できる様、関係修復するのが一番ではないでしょうか?」

 紆余曲折の末、越境部分だけを分筆して、売買することに成りましたが、取引対象は僅か2.5坪、手数料は5万円。
 しかも、相続は未完了、建物は未登記、という状態で、取引までに2ヶ月以上かかります。
 正直、「割が合わない」と感じたものです。

 そんな邪(よこしま)な思いで迎えた決済の日、AさんとBさんが一台の車に同乗し、笑顔で来社された際の感動は今でも忘れられません。
 更に一年後、Aさんがご家族を連れて松山の店舗に来店されました。
 「孫が大学に進学することに成りました。あの時お世話になったので、お部屋探しをするなら松岡さんのところでと思って。」
 
 仕事も人生も同じでしょう。
 短期的に割が合わないと感じる事象も、長期的に見れば必ず帳尻は合います。
 この一連のご契約は、弊社の経営の礎です。

 インターネットの普及、AIの活用、業界を取り巻く環境は、日進月歩で変わっています。
 そして、そんな今だからこそ、一周回って人肌のコミュニケーションが求められています。

 大家様の状況を理解し、悩みや嘆きに寄り添うことは、コンピュータやAIでは叶いません。
 人と人との間に立ち、心と心とを通わせ合うことが、我々の目指す仲介業の原点です。

 これからも、創業の原点を忘れることなく、二十年、三十年と永続する企業を目指していく所存ですので、御指導御鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR