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日本の住宅は使い捨て

 企業会計では、長期間にわたって使用される固定資産の取得(設備投資)に要した支出を、その資産が使用できる期間に渡って費用配分する「減価償却」という考え方が用いられます。 
 期間は、その用途と構造によって異なります。
 
 例えば住宅であれば・・・。
 ・ 木造 : 22年
 ・ 鉄骨 : 38年
 ・ 鉄筋コンクリート : 47年

 判り易く言えば、企業が新築の木造アパートを建築した場合、22年かけて価値はゼロに近付いていきます。
 その間、減価償却分は経費として認められるため、利益の出ている企業にとっては節税にも成ります。

 これを受けて、10月29日付日経新聞のコラム「経済教室」から。
 日本の住宅は、築20年で無価値となり、取り壊すしかない・・・古くから言い伝えられている不動産業界の常識です。
 国際的に見て、日本の建物がいかに「使い捨て」となっているかが、数値的に示されています。

 戸建て住宅(全構造)の平均経年減価率は・・・。
・ 日本 : 6.2%(木造法定耐用年数:22年)
・ 米国 : 1.8%(木造法定耐用年数:27年)

 この減価率で、建物価値の95%が喪失されるのに要する期間は・・・。
・ 日本 :  45年
・ 米国 : 165年

 この理由は、幾つかあります。
 ① 日本は木造中心だから
 ② 日本は高温多湿だから
 ② 日本は地震大国だから

 記事によると、米国も木造中心であるし、日本より高温多湿な州もあるため、それらは理由に当たらない。 
 また、大震災の度毎に十年スパンで見直されてきた、今の耐震基準に則って供給される日本の住宅の性能は、極めて高品質であるようです。

 結論として、日本の住宅が使い捨てと揶揄される所以は、古い耐震基準のまま現存する建物と、乱造される少数派の粗悪な住宅によって、建物全体の寿命が短命化して捉えられているということに成ります。
 今後は、物件毎の劣化状況を査定する、インスペクションの重要性が高まるであろうことは間違いありません。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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