黒字倒産の理由

 9月25日付の日経新聞朝刊9面に、中小企業の資金繰りに関する記事が掲載されています。

 【 東京商工リサーチの調査によると、2016年に倒産した544社のうち半数以上が最終決算で黒字を計上した企業だった。
 黒字倒産の原因は、売掛金の回収が遅れることによる資金繰りの悪化だけではない。
 過剰在庫や資金繰り不足も命取りとなる。 】

 典型的なのは、前職で手掛けていた分譲マンション事業。
 仮に、2000万円×50戸=10億円のプロジェクトとします。
 土地費2億円 + 建築費5億円 + 販管費1億円 = 8億円
 全戸完売できれば2億円儲かる目論見です。

 例えば、竣工時に半分の25戸が売れていたとしましょう。
 竣工した時点で、費用の8億円は既に消化済みです。
 これに対して売上は5億円ですから、資金ショートは3億円。 
 金融機関には、頭を下げて返済を猶予して貰わざるを得ません。

 勿論、5億円の在庫を売り切れば、2億円の利益は確保できます。
 しかし、竣工在庫となってしまうと、一定額の値引きも必要です。
 運転資金が回らなくなれば、原価割れしてでも売り捌く必要が出てきます。
 この流れで、皮算用の儲けは次第に目減りしていくのです。
 
 そうこうしていると、売れた分の5億円について、原価や経費を差し引いた儲け1億円分に対する、数千万円の税金を払えと言われます。
 ・・・これが、売れ行きの止まったデベロッパーの断末魔です。
 
 上記は、黒字倒産の一つの形ですが、記事の中で有識者が語っている様に、
  「損益計算書で黒字でも実際には赤字だったという例は多い」とのこと。

 いわゆる粉飾決算という意味でしょう。
 だからこそ、中小企業は信用が薄いのです。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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