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プロの自覚と責任と誇り

 日経新聞最終頁の人気コーナー「私の履歴書」に連載中なのは、RC(鉄筋コンクリート造)打ちっ放しの魅力を引き出す建築家「安藤忠雄」さんです。
 建築・建設・不動産という、住まいに関わる仕事をしている我々は、その生き様を当然に注目すべきでしょう。

【 私の仕事を見て、「好きなことをやってお金をもらえるからいいですね」などと言う人がいる。
 他人のカネで自分のつくりたいものをつくる、うらやましい仕事にみえるらしい。
 しかし実際は、常に「現実」と渡り合う、一に調整、二にも三にも調整という地味で過酷な仕事である。
 最初にぶつかるのが予算である。

 どんなに挑戦してみたいアイデアがあったとしても、予算の範囲を超えてしまえば依頼主は納得してくれない。
 困ったことに、大きな夢をもった依頼主ほど、たいていは予算が少ない。

 「リビングは広く」「天井は高く」「風呂場から景色を楽しみたい」・・・
 要望を聞けばどんな豪邸を建てるのかと思ってしまうが、予算を聞くとその半分でも実現が難しいケースがほとんどだ。
 
 夢と現実の隔たりを依頼主はなかなか理解してくれない。
 建設費を抑えなければならないのに、打ち合わせを重ねるほど逆に要求が増えてくる。
 様々な問題をクリアしてやっと計画が固まりだしたら、今度は施工会社と工事費をめぐってぎりぎりまで折衝に次ぐ折衝。
 
 そして建物が完成したら、待っているのは依頼主からのクレームだ。
 「リビングが思ったより狭い」「天井が低い」、アイデアを重ね、苦心して到達した、夢と現実の折り合った「空間」。
 が、出来上がって初めて知る夢との相違に、思わず不平を洩らす依頼主もいる。 】
 
 長い引用になりましたが、日本を代表する世界的な建築家の生身の声だけに迫力があります。
 前職でも、設計志望の若者を沢山受入れました。
 残念ながら、その多くが建築を芸術と取り違え、建築家ではなくアーティストだと勘違いしています。
 そして、お客様よりも先に、自分自身がイメージとのギャップに悩み、「自分のやりたいことができない」という、訳の判らない理由で頓挫してしまうのです。
 当たり前ですが、住まいの主役は、そこに住まう住人でしょう。

【 建築家の仕事は、日々苦難の連続といってもよいが、それでも人の命を安全に守り、安心して過ごせるようにするのがこの仕事の意義であり、そこに自分の誇りがある。 】

 我々も、建築家と同じく、マイホームの斡旋という仕事に携わっています。
 プロとしての自覚と、責任と、誇りを持って仕事に当たって下さい。 
 
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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