仮面を被った独裁者

 自分のビジネスマン人生は、上司よりも部下の数が圧倒的です。
 というよりも、何の因果か、上司の数は片手ほどしかいません。
 中でも、最も影響を受けた二名の上司について分析します。

Aさん
 話はロジカルで、理路整然としており、明快に腑に落ちます。
 社員の声に真摯に耳を傾ける人でした。
 冷静沈着、言葉使いは常に丁寧です。

Bさん
 話はアバウトで、判ったような判らない様な指示が目立ちます。
 他人の話をあまり聞きません。
 時に感情的になり、粗暴な言葉も口にします。

 と、ここまで聞くと、「上司に持つならAさんの方が良い」と、殆どの方が思うでしょう。
 ところが、長く本音で接してきますと、表面的なイメージだけでは語れない深層が見えてきます。

 先述の通りAさんは、部下の話に耳を傾けますが、だからといってその意見を柔軟に取り入れる訳ではありません。
 いわば、頑固一徹、鉄の意志です。
 トップダウンではなくボトムアップなのだという体(てい)を装うために、自分が描いたシナリオの着地点へと誘導する質問を繰り出し、テクニカルに組織的な合意形成を図るのです。
 結果、自分がコミットしたかの様な錯覚に陥るものの、実はトップダウンの命令を聞き入れただけのイエスマンだったりします。
 
 一方Bさんは、一見部下の話を受け入れない暴君に見えますが、決して意見を聞かない訳ではありません。
 確かに、高圧的な指示命令を、「お言葉を返すようですが」と押し戻すには、かなりの勇気と理論武装が必要です。
 しかし、覚悟を持って臨んだ率直な意見に対しては、しっかりと耳を傾け、最終的には「そこまで言うならやってみろ」と任せて頂けます。
 寧ろ、そうした言質を取るために、わざと理不尽な指示を繰り出すのではないかと思ったりすることも・・・。
 勿論、押し戻した時点で、その提案に対する責任は倍旧。
 そしてその見返りに、任されている実感も、やり甲斐も大きくなります。

 Aさんは、民主主義者の仮面を被った独裁者。
 Bさんは、独裁者の仮面を被った民主主義者。
 
 どちらの顔を見るのかは、あなたのスタンス次第です。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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