偽悪よりもましな偽善

 「国境なき医師団」のボランティアに参画している、いとうせいこう氏が、ラジオエッセイで語っていました。

 「日本におけるボランティアに対する受け止め方は冷ややかで、ともすれば偽善と揶揄される。
 少なくとも、偽悪よりは良いと思うのだが・・・。」

 まったく同感です。
 仮に本質が邪悪であったとしても、善い行いをする人の方が、何もしない人よりも、遥かに世の中のために成っています。
 ましてや、人の善行にケチをつける行為は、決して褒められたものではないでしょう。

 東日本大震災等のボランティアで有名な、俳優の杉良太郎氏は、売名行為との誹りを受け、次の様に答えたと言います。
 「その通り。 偽善で売名ですよ。
 偽善のために今まで、数十億円を自腹で投じてきました。
 皆さんも是非、同じ様にされたら良い。」

 代表的な偽善として、反社会勢力が世間の目を欺くために実施する善行が挙げられます。
 某広域暴力団が、麻薬撲滅運動の旗頭を標榜したり、災害復興の炊き出しを行ったりするものです。
 勿論、額面通りには受け止められません。

 しかしこれも、「過去の悪行を省み禊(みそ)ぎしたい」という、一般人の心理と共通です。
 社会への御恩返しという意味も含めた、親切や奉仕によって、良心の呵責が少しだけ軽くなり気持ちが穏やかになる・・・。
 こうした経験は、誰しもあるでしょう。

 そもそも人間は皆、私利私欲や煩悩に支配される、自己保身の強い生き物です。
 だからこそ、時に立ち止まり、振り返り、自らの不完全さを省み、行動を改める。
 一見愚かにも見える、そうした繰り返しこそが人生そのものであり、生きる意味でもあると思います。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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