脇は甘く懐は深く

 先日、かねてより尊敬申し上げるM専務が来松されました。
 四国のJ社と九州のD社という、それぞれ地域に根差したデベロッパーで、共に常務を務めていた頃からの御縁です。

 共に、創業家の会長が居て、その息子が社長。
 創業家出身ではない常務ということで、立場が極めて酷似していることもあり、業務を越えて分かり合える希少な方でもあります。
 そういえば、供給する分譲マンションブランドも、「サン○ー○」or「サン○○ー○」とよく似ていました。
 
 しかしながら、J社は民事再生法申請、そして破産。
 D社は、売上高220億を突破し、史上最高の業績を記録しています。

 拡大型破滅産業と揶揄される、分譲マンションを主力商品とする二社の差は、どこにあったのか?
 恥ずかしながら、常務の人間力にあったと認めざるを得ません。

 J社は規格化・標準化・マニュアル化を徹底して推進していました。
 そうでなければ、あそこまでの急成長はできなかったとも言えます。
 それによって、マーケティングにしても、商品企画にしても、立地選定にしても、絶対的な解が方程式によって瞬時に導けます。
 
 現場から改善提案が持ち上がったとしても、標準化の枠を崩す声には一切耳を傾けません。
 独創性と意欲に満ちた有能な社員も、やる気を削がれ、長いものには巻かれる事なかれ社員に成り下がります。
 そうこうする内、組織全体が思考停止に陥るのです。
  
 規格化商品が売れ続ける間は、それでも良いでしょう。
 しかし、市場環境や競争環境の変化によって、勝利の方程式が通用しなくなる場面があります。
 
 「今のままじゃまずいと思います」と、経営陣に意見できる率直さ。
 「確かにそうかもしれないな」と、素直に受け入れられる懐の深さ。
 信頼関係に基づく風通しの良い風土が、既成概念や固定観念を打ち崩し、変化への柔軟な対応を可能にします。
 
 脇は甘く懐は深く。
 束ねる組織が大きくなればなるほど、リーダーに求められる資質です。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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