人柱とする選択

 全国で相次ぐ、大手サブリースメーカーに対しての訴訟問題が報じられています。

 「一括借り上げ賃料は、十年間固定と言われていたにも関わらず、期間途中の見直しにより13%引き下げられた。
 『会社がつぶれてしまう』と言われ、やむなく減額に応じた。
 その後業績が回復したにも関わらず、家賃は戻らない。」

 一般的に、サブリースした場合の地主の表面利回り(年収÷投資額)は、良くても10%。
 先述の場合、減額により利回り部分が吹っ飛び、文字通り「やらなきゃ良かった」ケースです。

 サブリース会社は、20~30年という長期に渡って一括借り上げをします。
 仮に、家賃設定7万円の部屋を6万円で借り上げた場合、会社側は毎月1万円の儲けです。

 しかし、建物が古くなれば、家賃は下落していきます。
 当初7万円の家賃も、10年後には6万円、20年後には5万円と下がっていくのは市場の節理。
 従って、何年か毎に家賃見直しをしなければ、会社が持ちません。

 それでも、新築受注が多く取れれば、逆ざや分が薄められ、何とか維持できます。
 裏を返せば、サブリースとは、新築を受注し続けなければならない自転車操業のビジネスモデルなのです。
 
 先述の会社は数年前、建築受注が急減し、「倒産するのではないか」という噂が流れていました。
  『会社がつぶれてしまう』という会社側の説明は、あながち嘘では無かった訳です。
 
 新築を捨て、サブリース会社として奇跡の復活を遂げたこと自体は、称賛に値します。
 しかし、起死回生の切り札は、無情にも、オーナー様を人柱にする選択だった訳です。 
 
 この記事をSNSでシェアした際、古くからお付き合いのある某オーナー様から、次のコメントを頂きました。
 「そもそも、サブリースに頼らないといけない賃貸経営はどうかと思います。」

 まさに至言です。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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