無報酬トラップ

 弊社には、大株主がいます。
 その方の個人所有物件や、会社所有物件を御預かりすることもあります。
 つまり、キャピタリストでありクライアントでもある訳です。

 資本主義における、会社の支配者は株主。
 市場原理における、会社の支配者は顧客。
 この二つの立場を併せ持つのですから最強です。

 先日、その方から社員に向けて、「賃貸契約書」作成の依頼がありました。
 しかも、無報酬で・・・。
 
 社員は電話を保留して自分に相談します。 
 そう、大株主であろうが、会長であろうが、大統領であろうが、飛び越しでの業務指示はNGでしょう。

社員 「社長、手数料は払わない、と言われているんですけれど良いですか?」
松岡 「無報酬では責任を持てない。 小額であっても手数料は貰うべきだ。」
社員 「・・・判りました。言ってみます。それでも無報酬で、と言われたら受けても良いですか?」
松岡 「その選択肢を持った上で臨めば、交渉には必ず負ける。」
社員 「・・・。」

 社員が社長と相談しているのは、電話の向こうにも筒抜けでしょう。
 最終的に、「宅建士としての責任」をかけて押し戻し、契約書の雛型のみを提供することで着地しました。
 良くやったと思います。

 ある意味これは踏み絵です。
 「普段から仕事を与えているのだから、これぐらいサービスしろ!」
 こうしたトラップを仕掛け、あっさり引き下がるようであれば、飛んで火に入る夏の虫。

 1. 契約書の重みが判ってない
 2. 資格者としてのプライドがない
 3. 売上・利益への執念がない

 会社は、一円でも多くの利益を上げ、配当によって資本家に還元する義務を負っています。
 ただ働きを受け入れるのは、ある意味、利益相反の背信行為です。

 「ひるむことなく、毅然とした態度で、主義主張を貫き通した。
 あいつも大したものだ。」

 電話の向こうの人も、大いに感心してくれたものと確信しています。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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