制限能力者

 認知症と云う言葉が、一般的に用いられる様に成ったのは、今から13年前。
 それまでは「痴呆症」という、人格を否定する様なネガティヴな病名です。
 更にその前は、「ボケ」という表現で、病気であるという認識すらありませんでした。

 認知症患者は、全世界で3560万人。
 更にこれからも、毎年770万人ずつ増える見込みと言います。
 
 約20年前、前職の会社で分譲マンション用地を購入する際、所有者がまさに認知症でした。
 御高齢の女性でしたが、親族が寄り添い、なだめすかし、言い含め、震える手を支えながら、契約書にサインして頂いた場面を鮮明に覚えています。

 今なら完全にアウトです。
 当時はセーフ、と云う事でもありません。
 宅建で、「行為無能力者」という言葉を学んではいましたが、それを実務に整合させるだけの判断能力に欠けていました。
 
 近年、「行為無能力者」も、言葉のイメージから「制限能力者」と置き換えられています。
 認知症も勿論、「制限能力者」。
 財産の処分(売却)等は、単独でできません。

 そこを飛ばして、親族の方を相手に契約を交わすと無効となり、後々禍根を残します。
 過去には、それを理由にお断りしたこともありました。
 
 では、こういう場合にどうするのか?
 まずは、医師の診断書を裁判所に提出し、成年後見人を立てるための手続きを踏みます。
 期間は4~5ヶ月必要です。
 
 不動産業に就いて四半世紀。
 ある程度経験も積んできたつもりですが、未だ判らないことだらけ。
 一生勉強です。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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