裏切りへの葛藤
昨夜は、劇団の新年会。
内子の劇団らしく、地元八日市の町並みにあるドイツ料理の店を貸し切りでした。
24年目のスタートです。
旗揚げから参加しているメンバーも十名以上居ます。
前回好演したアイルランド人のピーターも、子役を演じた劇団員の子供も、参加してくれました。
国境も言葉も世代も性別も超え、一つの舞台を作るために集う掛け替えのない仲間です。
いつも思うことですが、旗揚げの時には、こんなに長く続けられるとは思っていませんでした。
様々ありますが、最も大きな理由は経済的自立です。
町の補助に頼ったり、スポンサーを募ったり、依存する体質であれば短命に終わっていたでしょう。
絶対に赤字を出さないというポリシーの元、チケット販売の財源のみによって賄う自主自立の劇団は、全国でもそう多くありません。
依存したくない、もう一つの理由は「表現の自由」です。
先述したように、町やスポンサーに依存した場合、時として作品の内容にまで介入される恐れがあります。
自分達のやりたい作品を、自分達のやりたいように、自分達で演じる。
表現の自由を貫こうとするならば、自立性は欠かせません。
そう思いながら今日まで走ってきた訳ですが、振り返ってみると、必ずしも自由な表現とは云い難い面もあります。
自由に枠を立てるのは、皮肉にも御客様のニーズです。
題材は「地域密着」、展開は「笑いあり涙あり」、最後は「温かなハッピーエンド」。
感動の余韻に浸りながら、前向きな気持ちになって笑顔で帰路に着く。
口幅ったい言い方をすればこれが、ファンに潜在する鉄板のストライクゾーンでしょう。
全員では無いにしても、最大公約数ではあります。
過去には、アンハッピーエンドの作品もありましたが、観客に広く受け入れられたか否かは疑問です。
独りよがりなマスターベーションではなく、観客が求める作風に寄せてきたことも、永続の秘訣だったのかもしれません。
そうした黄金律を理解しながら、敢えて裏切りたい思いもあり、実は少しだけ葛藤しています。
内子の劇団らしく、地元八日市の町並みにあるドイツ料理の店を貸し切りでした。
24年目のスタートです。
旗揚げから参加しているメンバーも十名以上居ます。
前回好演したアイルランド人のピーターも、子役を演じた劇団員の子供も、参加してくれました。
国境も言葉も世代も性別も超え、一つの舞台を作るために集う掛け替えのない仲間です。
いつも思うことですが、旗揚げの時には、こんなに長く続けられるとは思っていませんでした。
様々ありますが、最も大きな理由は経済的自立です。
町の補助に頼ったり、スポンサーを募ったり、依存する体質であれば短命に終わっていたでしょう。
絶対に赤字を出さないというポリシーの元、チケット販売の財源のみによって賄う自主自立の劇団は、全国でもそう多くありません。
依存したくない、もう一つの理由は「表現の自由」です。
先述したように、町やスポンサーに依存した場合、時として作品の内容にまで介入される恐れがあります。
自分達のやりたい作品を、自分達のやりたいように、自分達で演じる。
表現の自由を貫こうとするならば、自立性は欠かせません。
そう思いながら今日まで走ってきた訳ですが、振り返ってみると、必ずしも自由な表現とは云い難い面もあります。
自由に枠を立てるのは、皮肉にも御客様のニーズです。
題材は「地域密着」、展開は「笑いあり涙あり」、最後は「温かなハッピーエンド」。
感動の余韻に浸りながら、前向きな気持ちになって笑顔で帰路に着く。
口幅ったい言い方をすればこれが、ファンに潜在する鉄板のストライクゾーンでしょう。
全員では無いにしても、最大公約数ではあります。
過去には、アンハッピーエンドの作品もありましたが、観客に広く受け入れられたか否かは疑問です。
独りよがりなマスターベーションではなく、観客が求める作風に寄せてきたことも、永続の秘訣だったのかもしれません。
そうした黄金律を理解しながら、敢えて裏切りたい思いもあり、実は少しだけ葛藤しています。
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