丼勘定の経営者

 プレジデント・オンラインで、日本電産「永守重信」社長の記事が配信されました。
 御存知の通り日本電産は、自宅横の工場で社員数名から創業し、一代で世界トップのモーターメーカーへと躍進を遂げた会社です。
 永守社長は、業績不振企業を次々とM&Aし、漏れなく立て直す再建王でもあります。
 
 『 「ちょっと名刺を見せてくれ」
 再建担当役として日本電産シバウラに派遣されていたとき、私は永守重信社長にこう言われ、自分の名刺の入ったケースを手渡したことがありました。
 ケースの中から私の名刺を取り出して眺めた永守社長は、次に、こう問いかけてきました。

 「ああ、両面印刷だな。カラーか。これ、200枚いくらで買っているんや?」

 名刺の手配に関しては総務にお任せの私は、「いや、ちょっと分かりません」と答えました。
 そのあとも永守社長の質問と、私のモジモジ状態が続きます。

Q 「そうか。じゃあ、そこにあるコピー機、A4が1枚のコピー代はいくらかかる?」
  A 「いやあ、それも総務に聞かないと、ちょっと分かりません」
Q 「あそこに見える工場、1キロワットあたり、電気代いくらだ?」
  A 「いやあ、ちょっと……」
Q 「先日、中国に工場建てたな。そこの電気代は?」
  A 「……」

 ここで永守社長が一言。
 「君ね、よくそんなんで経営できるね」
 続けて次の言葉が発せられました。
 「経営は原単位だぞ。原単位を押さえてないと経営はできないんだぞ」 』

 売上高一兆円、税引後利益一千億円、社員十万人を誇る、世界的企業のTOPの言葉です。
 中小企業ならいざ知らず・・・いや、中小企業であったとしても、名刺のコストやコピーの単価を瞬時に明快に答えられるTOPがどれだけ居るでしょう。
 私自身、コストに厳しく細かい人間と自負していましたが、この話を聞いて愕然としました。
 とんだ、丼勘定経営者です。

 「原単位を押さえないと経営はできない」

 肝に銘じたいと思います。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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