成果主義の不条理:前編

 前職の会社に入社して一年後のことです。
 本社が建築した賃貸マンションの管理会社を作ることになり、自分はその会社に転籍しました。
 取扱品目は、不動産業 + 損害保険業 + 菓子販売FC。
 この会社が、今も存続するA社の原点です。

 その頃、当時の親会社は飛躍的な成長を続けます。
 建築計画に合わせ飛び地で展開するものですから、効率は悪く、まったく儲かりません。
 一時的には、御荘から新居浜まで、一人で管理していました。
 相当、無理があります(笑)

 役職は「取締役部長」。
 もっとも、儲からない会社なので昇給ベースも低く、賞与も殆ど貰えない、言わば名ばかり役員です。

 当時、親会社は日の出の勢い。
 「年間賞与12ヶ月分 + 一時金20万円」
 といった景気の良い話が聞こえてきます。
 
 一方、子会社役員の家計は火の車で、家内からも、
 「貴方は上手く利用されているだけだ」と揶揄される始末。
 7年間、そうした苦労が続きました。

 平成十年、分譲マンション事業を組織化することになり、子会社から親会社へ復帰のレールが敷かれます。
 部下を十人抱える取締役部長が、部下無し平部長として親会社へ異動です。

 ところが、進発式の懇親会で、酒を注がれる際、親会社の同僚は口々にこう言います。
 「おめでとうございます♪」

 決して悪気はありません。
 栄転を祝う声です。
 頭では理解しながらも、自分のはらわたは煮えくりかえりました。
 今もなお、子会社に残る、部下達を愚弄された気がしたからです。
 
 ところが、時を置かずして自分は、現実の厳しさを思い知らされることになります。     つづく
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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