濡れ手で粟の両手取引

 先日の日経新聞の記事は、「両手取引」について言及されていました。

 売買仲介の上限手数料は約3%です。
 売主、買主、何れか片方を仲介した場合は「片手」。
 売り買い双方を仲介した場合は「両手」と言います。

 仮に1億円の物件を両手で仲介した場合、手数料は約600万円。
 たった一件の仲介で、一般サラリーマンの平均年収を稼ぐ・・・と考えれば良いビジネスに見えます。
 売り買い利益相反の関係にあるだけに、必ずしも両手が良いとは言い切れません。
 
 しかし、記事の中の表現は言い過ぎでしょう。
 「不動産業者の利益を優先し過ぎる様な市場はとても健全とは言えない。
 仲介の甘い蜜は、顧客に不利益をもたらす危険と背中合わせだ。」

 そもそも、仲介手数料は、成功報酬です。
 決まれば大きいことは否定しませんが、決まらなければタダ働き。
 タダの上、看板掲示・広告掲載には、かなりの費用がかかります。

 しかも、地方都市において、百万円単位の手数料は滅多に拝めません。
 殆どが、数十万円です。
 低額物件取引の場合、役所調査、現地調査等、手間暇かけて数万円という取引も多々あります。

 そうした現実を棚に上げ、「濡れ手で泡のぼろい商売」とレッテルを貼るのは失礼な話です。
 実務に照らせば、高額の場合の上限を定め、低額の場合の下限を引き上げるべきでしょう。
 プライドある仕事さえしていれば、こうした日経新聞の記事に対しても、モノ申したくなります。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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