墜落率14倍のフライト

 まずは、質問です。
 あなたが「松山→東京」を移動する際、次のどの飛行機を選びますか?

 C : 料金10,000円  ※ 但し墜落する確率はAの14倍
 B : 料金20,000円  ※ 但し墜落する確率はAの5倍
 A : 料金40,000円  

 自殺願望者以外、殆どの方はAを選ぶ筈。
 しかし、これが建物であればどうでしょう、というお話しです。
 まずもって、多くの犠牲者を出した日本の過去の震災は、各々性格が違います。

・ 大正12年 関東大震災 → 火災
・ 平成7年 阪神大震災 → 倒壊
・ 平成23年 東日本大震災 → 津波

 こうした背景を踏まえ、鉄筋コンクリート構造建物を題材に、耐震基準の変遷を科学します。

【 第一世代 】 ~S46年
 関東大震災の頃は、殆どが木造建物で火災被害がメインですから、耐震性が見過ごされていたとしても仕方ありません。
 戦後復興のバラック等の、粗製乱造期も同様でしょう。
 
【 第二世代 】 S46年~S56年
 昭和43年M7.9の十勝沖地震を受け、柱の帯筋の間隔を30㎝→10㎝に見直す等、大幅な耐震基準見直しが図られました。
 それが昭和46年です。

【 第三世代 】 S56年~
 昭和53年M7.4の宮城県沖地震では、1F部分を柱だけで支えるピロティ部分の被害が顕著であったことから、大幅な見直しが図られ昭和56年施行・・・それが俗に言う新耐震基準です。

 この様に、日本の耐震基準は、大地震の度に見直されてきました。
 その成果が実証されたのは、平成7年直下型地震「阪神淡路大震災」の時。
 以下は、鉄筋コンクリート建物の中で、全壊してしまった物件比率を、先述の世代別に並べたものです。
 
 C : 第一世代 57% (~S46年)   ※ 但し倒壊する確率はAの14倍
 B : 第二世代 20% (S46~56年) ※ 但し倒壊する確率はAの5倍
 A : 第三世代  5% (S56年~) 

 第一世代のRC建物に住んでいる方は、墜落危険性14倍の飛行機でフライトするのと同じ。
 建物にとって第一義は、「命を守る器」としての安全性です。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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