投資判断の答え:前編

 グループ会議の中で、収益物件への投資リスクについて質問がありました。
 こうした質問が出ることは、経営に真剣である証左ですし、極めて健全な思考でしょう。
 事例として挙がったのが、川又社長の転落人生です。

 川又社長は1983年に、日本発のウィークリーマンションを創業しました。
 ♪よんよんまるまるわんわんわん、ツカサのウィークリーマンション♪
 全盛期にはTVCMも大量にオンエアされ、僅か7年で全国に4,000戸を供給し、総資産は3000億円に。
 借入1500億円を差し引いても、純資産は1500億円です。
 
 折からの不動産投資ブームに乗じ、借金で不動産を買えば、瞬時に高騰し、資産が膨らむ。
 その資産を担保にして、また不動産を買う。
 
 「不動産は限りある資産なので、絶対に値下がりしない」
 この神話に支えられ、買えば買うほど儲かるスパイラルは終わりが無いと思われていました。

 ところが、1990年。
 高騰する不動産価格に歯止めをかけるべく、大蔵省が金融機関に、不動産会社向けの貸し出しを規制。
 いわゆる総量規制によって、バブルが終焉します。

 バブルに踊ったのは投資家だけではありません。
 金融機関は値上がりを見込み、 建物の立たない山林や、接道の無い土地にも、実際の価値を超えて貸し込んでいました。

 ブームが終わればシビアなものです。
 川又社長の借金1500億円はそのままに、資産価値は十分の一に萎(しぼ)みます。
 蝶よ花よと持て囃していた態度を一変させ、貸し剥がしに転じるのです。

 その末路はというと、会社・個人併せて1500億円超の負債を抱えて自己破産。
 往時23億円の豪邸住まいから、今や築45年家賃25,000円の借家住まいです。
 
 こうした転落劇は珍しくありません。
 自分が知る人の中にも沢山いらっしゃいます。

 「歴史は繰り返す」
 バブルの後もリーマンショックがあり、今も収益物件市場はバブル的要素を孕(はら)んでいます。
 次回は、そんな環境下でもリスクを遠ざけ、健全な経営を永続させる方法についてです。   つづく
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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