長命企業の歴史に学ぶ

 Q : 日本で一番歴史のある会社は何処でしょう。
 A : 創業1440年 社寺建築(宮大工)の金剛組

 西暦578年、聖徳太子の命を受け、百済より招かれた三人の内の一人が、創業者である金剛重光・・・だとか。
 実は日本だけに留まらず、金剛組は世界最古の長命企業です。
 
 その長命の秘訣はというと、宮大工としての国宝級の技術も然ることながら、経営理念に当たる心得を守り、継承してきたからだと言われています。

金剛家「職家心得之事」
一、儒仏神三教の考えをよく考えよ
一、主人の好みに従え
一、修行に励め
一、出すぎたことをするな
一、大酒は慎め
一、身分に過ぎたことはするな
一、人を敬い、言葉に気をつけよ
一、憐れみの心をかけろ
一、争ってはならない
一、人を軽んじ威張ってはならない
一、誰にでも丁寧に接しなさい
一、差別をせず丁寧に対応せよ
一、私心なく正直に対応せよ
一、入札は正直な見積書を提出せよ
一、家名を大切に相続せよ
一、先祖の命日は怠るな

 ところが2005年、今剛組は経営危機に陥っています。
 「金剛組を潰すのは大阪の恥」
 として、高松建設が支援の手を差し伸べ、何とか乗り切ることができました。

 経営危機に陥った原因は・・・。
 神社仏閣にもコンクリート建築が増加したことにより、大手ゼネコンとの価格競争に巻き込まれた結果、売上の減少や資金繰りの悪化により経営危機に見舞われた。

 企業のコアコンピタンス(「競合他社を圧倒的に上まわるレベルの能力」「競合他社に真似できない核となる能力」)を見失ってしまった結果です。
 先述の心得からすると、身分に過ぎて他社と争ったため家名を失いかけた、とも言えるでしょう。

 時代や環境の移ろいに俊敏に対応し、変化できない企業は生き残れません。
 しかし、会社の存在意義を示す理念だけは、ぶらさない強い意志が肝要です。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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