おとり広告撲滅

 おとり広告取り締まり強化の記事が、ネットニュースに配信されています。

 『不動産業者が、契約済みや架空の物件情報を掲載する「おとり広告」がインターネット上で横行している。
 消費者庁は今春、業界の自主規制団体「不動産公正取引協議会連合会」に対し、取り締まりの強化を要請した。
 ネットで物件を探す人が多くなった一方、おとり広告が放置されている、との声があがっていた。
 東京都豊島区の不動産業者は、ネット広告に5万7千円の賃貸物件を掲載した。
 周辺の相場は8万円台で割安だった。
 広告掲載から1カ月半で顧客から192件の問い合わせがあったにもかかわらず、誰とも契約していなかった。』

 不動産業者にとって、反響対策は基幹業務です。
 反響が取れなければ、来店も、商談も、案内も、契約もありません。
 従って、各社とも魅力的な物件仕入れに奔走し、キャッチコピーに工夫を凝らし、間取りを見易く表示し、写真のクオリティを上げ、多大なる広告宣伝費を投じて、凌ぎを削っているのです。
 
 一方、成約済みの物件や、契約する気の無い物件を表示し、不正な手段で反響を得ようとする輩も存在します。
 例えば、市内中心部、築5年、2LDK、ペット可で家賃30,000円の物件なら、問い合わせは殺到するでしょう。 
 あまりに安過ぎるので、「訳アリ物件かな」とも思いますが、「ダメ元で問い合わせしてみよう」という気に成ってもおかしくありません。

 問い合わせを受けた業者は、「いやぁ、申し訳ありません。つい先ほどお申し込みが入ってしまいまして・・・。」ともっともらしいお断りをした上で、「どの辺でお探しですか? 他にも優良物件がございますけれど。」と営業トークをつなぎ、別の物件への振り替えを行う訳です。

 数年前に撤退した松山の某社は、ネット掲載物件の殆どがおとり広告でした。
 以前拙文で御紹介した様に、相場の半額をうたいながら、小さな字で「3ヶ月の定期借家契約」と表示するケースもあります。
 定期借家契約の終了した4ヶ月目からは、家賃が倍以上に跳ね上がるカラクリです。
 その説明をすると、御客様も「なーんだ」となりますが、そこからが真骨頂。
 他物件への振り替え営業が始まります。

 先述の規制強化は大賛成です。
 そうでなければ、正直者が馬鹿を見ます。
 一方で、戒めなければならないのは、悪意ではないまでも、成約済みの部屋を落とし忘れる「うっかりミス」。
 プロとしての誇りを持って、確かな仕事をしていきましょう。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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