必要とされる証し

 地元のシステム開発会社に入社一年の長男の話を聞いていて、思うところがありました。

 親の私が言うのも何ですが彼は、会社や仕事に対するロイヤリティが実に希薄です。
 休日に映画を観に行くのが趣味で、年間80本超もの作品を制覇。
 スクリーンだけでその数ですから、レンタルDVDやTV放映等を含めれば、下手な評論家よりも観ています。

 5月のGWも、有給休暇を2日組み込んで、10連休を取得しました。
 「プライベートを楽しむためだけに仕事をしている」
 そう公言して憚(はばか)りませんし、父親が話す「うざい」仕事観や職業感は適当に受け流します。

 「世の中、お父さんみたいな人間ばかりじゃない。少なくとも俺は違う。」
 きっとそれも本音でしょう。
 親子とは言え、別人格なので敢えて強制もしません。

 今年会社内で、あるシステム開発に当たっていた某担当者が途中で匙(さじ)を投げ、先輩と長男の二人が引き継ぎました。
 先日の土曜日、そのシステムが稼働開始。
 トラブルがあれば、二人の内の何れかに電話が入ることになっていたのだそうです。
 
 定休日、いつものようにJRで松山に出かけ、マニアックな作品を公開するシネマルナティックで映画鑑賞。
 映画マニアの彼は、上映中に鳴る他人のバイブ音が気に成るらしく、万が一に備えスマホを手元に置き、着信に備えていました。
 そして、案の定トラブルの電話がかかります。
 
 「上映中、周囲に気をつかって外に出ないといけなかった。」
 「わざわざかけて来るようなトラブルでも無いにも関わらず。」
 「平々(ぺいぺい)の自分じゃなくて、先輩にかければ良いのに。」

 帰宅してから、文句タラタラの彼でしたが、責任というものを初めて体感した瞬間でしょう。
 振り返れば自分も、二十代の頃には同様に、休みの電話に憤ったものです。
 しかし、きっと後から気付きます。
 その電話は謀らずも、貴方が必要とされている存在価値の証しだということに。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR