メリハリを口にする権利

 前職の会社で、賃貸マンション・分譲マンション・住宅・リフォームと4事業部門の営業本部長を務めた時期があります。
 総勢200名近くの営業マンを総括していました。
 
 月初の定休日は、「ゼロ績研修」です。
 前の月に、定められた最低限の指標が達成できなかった「ダメ営業マン」を本社に集めて、徹底的に絞り上げます。
 参加するのは、全体の1割程度(15~20名)で、その上司も管理責任を負い同席しなければなりません。
 
 一人ずつヒアリングしていく中で、まず最初に聞くのは先月末の休日の過ごし方です。
 信じられないことに、そうした趣旨の研修に参加しながら、悪びれる様子もなく「休んでいました」と答える輩が居ます。
 
 「営業を生業(なりわい)としながら、実績の上がってない月末に、よくも休めたものだ。
 最後の最後まで諦めず、可能性を追求するのが営業の使命では無いか。 
 月末最終日の深夜24:00まで、戦いは終わっていない。
 であるにも関わらず貴方は、早々に白旗を上げて敗北宣言をしたのだ。」

 二人目からは流石に、「休んでいた」と発言するのが憚(はばから)れると思い、「宅建の勉強をしていました」と口から出まかせを言います。
 本人としては、「遊んでいた訳ではない」ということで、罪を軽くして貰おうという思惑なのでしょうけれど、そうはいきません。
 「宅建の勉強は仕事じゃない。 言い訳は武装された嘘だ。」

 今は立場上、こうした叱責をする場面は皆無です。
 しかし、人間が丸くなったとは思わないで下さい。
 口にしないだけで、心根は全く変わっていません。

 数字を上げられない営業マンは自店の足を引っ張り、
 数字を上げられない店舗は自社の足を引っ張ります。
 未達成部門の方々は、せめて「迷惑をかけた」という自覚と、「今月は取り戻すぞ」という気概だけは示して頂きたいものです。

 5月はゴールデンウィーク。
 ただでさえ閑散期で数字を上げ難い月なのに、営業日数が確実に減ります。
 
 メリハリは大事でしょう。
 「休む時は休む」、大いに結構。

 但し、肝に銘じて下さい。
 メリハリを口にできるのは、数字を上げた人間だけ。
 ハリがあるからこそのメリです。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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