経済にも環境にも優しい

 日経新聞に、「住宅市場の未来」というタイトルの記事が連載中です。

 日本の、全住宅取引に占める新築の比率は85%(2013年)。
 一方、アメリカにおいては11%(2010年)。
 欧米先進国も、ほぼ類似した数値です。

 日本人への質問。「住宅を買うなら、新築か? 中古か?」
 この回答も73%が「新築」と答えました。

 大雑把に言えば、グローバルスタンダードなマイホームの形は、中古住宅をリフォームしながら住み換える。
 先進国の中で唯一日本だけ、新築文化が根付いている訳です。
 これには、幾つかの理由があります。

1. 戦後焼け野原からの復興や、高度成長期の粗製乱造により、住宅の耐久年数が短かった
2. 高温・多湿(白蟻・腐食)、地震多発等、日本ならではの気象条件が住宅を短命にしてきた
3. 景気浮揚のために、補助金や減税等が打ち出され、国策として新築が奨励されてきた

 その結果、高耐久な住宅が供給される近年においても、「十年で半値、二十年で価値ゼロ」といったざっくりした査定が、まことしやかな相場として継承されてきたのです。

 今後は、インスペクションの定着や、瑕疵担保保険の充実によって、価値ある住宅が適正に評価され、次第にシェアを拡げていくことになります。
 但し、新築崇拝は刷り込まれた文化ですから、国が思うより、速度は遅いかもしれません。

 何れにしても、スクラップ&ビルドに比較し、経済にも環境にも優しい中古住宅流通の活性化は、業界に課せられた大きな課題と言えるでしょう。
 
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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