期待感と心中:前編

 先日、「人(じん)の会」OB会が開催されました。 
 「人の会」は、元D社部長であったH氏が主宰する、県内企業人事担当者の集いです。
 今回のOB会は八幡浜で、現役を退いたH氏やT女史、まだまだ現役を自負するA氏やK氏と、河豚のコース料理に舌鼓を打ちます。

 今回、H氏にどうしても聞きたいことがありました。
 ただ、その場の空気感にそぐわず話しそびれ、JR駅に向かう車中、徐(おもむろ)に切り出した次第です。

 「前職の会社に19人目の社員として入社し、僅か15年で680人の陣容にまで拡大。
 急成長に対応するため、ベンチマークに学び、商品も営業話法も、すべからく規格化・標準化・マニュアル化せざるを得ない。
 一定のクオリティまでレベルを迅速に引き上げるには、敷かれたレールをしっかりトレースする経営が求められる。
 TOPの頭にある、中長期の事業構想や、営業戦略が当たっている内は、そうした手法が合致していた。
 
 ところが、どれだけ優秀なTOPであっても、一人の力には限界がある。
 バブル崩壊やリーマンショックの様に、過去の成功体験が通用しない局面が訪れると空回り。
 社員は皆、線路が正しい方向に向かっていると信じて全力で駆動するのだが、途中で線路が曲がりくねり、途切れてしまう。

 本来であればその時、現場の人間は自ら軌道修正し、自ら線路を敷き直さなければならない。
 しかし、規格化・標準化・マニュアル化によって育った金太郎飴人材は思考停止に陥っており、考えることすらできない。

 ・ 分譲マンション事業に傾注し過ぎた
 ・ 利益重視で手形受注のリスクを取り過ぎた
 ・ 一発逆転を狙った東京進出が裏目に出た・・・

 破綻要因は様々あるが、人材育成において、このかけ違いは大きかったと思う。」

 こんな立て板に水の話を聞いて、すっと理解頂ける方は、そう居ません。
 H氏は、その数少ない一人です。    つづく
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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