営業に次なし:前編

 前職で、分譲マンションの営業統括部長(この時は4~5名のチームですが・・・)を務めていた頃の話です。
 宇和島の完成物件で、土日待ち受けしていました。
 一組のお客様が来場されて、部下が案内に。
 ところが、30分もしない内に部屋から出てきます。

 「じゃあ、帰って検討します。」

 お決まりの社交辞令を残して帰ろうとする御客様。
 これを真に受けて、手応えのある見込み客と勘違いする部下。
 御客様にとって、この言葉は「検討しない」と同義語です。
 帰してしまったら最後、二度と姿を見せることはなく、電話の応答すら頂けなくなります。
 
 「ちょ、ちょ、ちょっとお待ち下さい!」

 何とかカットインして引き留め、「上司の背中を見ておけよ!」と言わんばかりに、起死回生のトークを繰り出す私。

 「御検討頂くということですが、その間に他の方がお申し込みされると、折角気に入られた部屋も無くなってしまいます。
 一週間はお部屋をキープできるので、お申込みされませんか?
 特に申込金は不要ですし、検討の末キャンセルしたとしても、違約金は発生しません。」

 リスクの無いことを強調した説明に、お客様は納得し、「それなら」と申込書にサインを頂きます。
 「部長、流石ですね」
 歯の浮く様な台詞を吐く部下。
 「いやいや、それほどでも」とあからさまに謙遜しながら、まんざらでもない私。

 確かに、あっさりと帰してしまう淡泊な部下よりも、
 最後の粘り腰をみせた上司の方が、営業的には評価できます。

 しかし、後々気付くことになります。
 上司も部下も、五十歩百歩であることに・・・。      つづく
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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