たった一人の熱狂:後編

 自分も常に、「会社は営利を追求する団体」であると公言して来ました。
 また、「会社は慈善団体ではないし、ビジネスはボランティアでもない」とも思います。

 【 出版社は、「たとえ売れなくても、自分達は出版の使命として後世に残る良い本を作る」と精神論を振りかざすべきではない。
  使命感に駆られ、偽善者面をして採算度外視で売れない本を出版するのではなく、まずは売れる本を作って利益を上げるべきなのだ。
  僕は若い頃から、「これは売れなかったが良い本だ」という言い訳は一切やめようと決めてきた。 】

 まったくもって、おっしゃる通りです。
 しかし、著者の言う「理念の否定」には共感できません。
 というより、「理念」と「利益」は、必ずしも反語ではないと考えます。
 
 【 「株で儲けろ」という本が売れようと、ヘアヌード写真集が売れようと、セックスの指南本が売れようと、ベストセラーは大衆の中でくすぶる欲望の奥深くに突き刺さっている。
  大衆の欲望を鋭敏にとらえた本だからこそ、多くの読者に支持されて沢山の部数が売れるのだ。 】

 いやいや、これこそ理念そのものでしょう。

 我々の仕事に置き換えれば、「大家様にリノベーション提案する」ことで、「入居者が求める御部屋を提供する」ことができ、「入居が増えてマンションの経営が改善」されます。
 満足した入居者様から仲介手数料を頂戴し、満足した大家様から管理料を頂戴し、更なる紹介やリピートによって利益がもたらされ、経営が安定するのです。
 
 但し、金儲け主義を前面に打ち出し過ぎると、短期の利益を最大化するために顧客を騙してでも、或いは法律を違えてでも、と手段を選ばない恐れがあります。
 だからこそ、理念や方針の中で、利益を御客様の笑顔と置き換えたり、コンプライアンスの重要性を訴える訳です。

 我が社の経営方針の四番目。
 「社会から必要とされる存在価値の指標として、利益の最大化を図ります。」

 著者の言う通り、霞みを食べて生きていくことはできません。
 それでも、理念と利益は、奇麗事ではなく一体不可分、表裏一体です。     完 
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR