一人前になる修行

 自分が不動産業に足を踏み入れたのは、30歳を目前にした辺りからです。
 
 高校を二週間で中退した後、ニートを半年経て、木や石を相手にした職人を11年間。
 前職の会社で、某菓子店の店長として勤務したのが3年間。
 そこから、全く畑違いの不動産部への異動です。

 転勤とか異動に抵抗を示されることも少なくありませんが、お菓子屋の店長から不動産営業というドラスティックさに比べれば穏やかでしょう。
 配属当初は、業界の慣習や、同業者との人間関係に戸惑いました。

・ 売買の話を進めている途中で、「自分も最初から話しをしていた」として差し込まれる。
・ お客様と直接話をしているにも関わらず、理由をつけて他社が抜いてくる。
・ 土壇場になって、理不尽な契約条件を突きつけられる。
・ 間尺に合わないクレームで、損害金を請求される。
・ 対法人で話を進めているにも関わらず、営業担当から個人バックを求められる・・・。 

 お会いする業者は有象無象の玉石混交。
 日々直面するのは、それまでに経験したことのない、胡散臭いことばかり。
 配属先には上司も居ないため、その時々で相談することもできません。
 
 正直、資格も持たない自分は、「この業界でやっていけるだろうか?」と不安だらけ。
 しかも、学歴も資格も無いため、辞めたとして行く所は限られます。
 後々考えますと、それによって、「辞める」という逃げ道のドアをFIXできたことは幸いでした。

 やがて、宅建試験に合格できた時初めて、「この仕事で食べて行こう」という自覚が芽生えます。
 場数を踏むほどに、力も自信もついてきました。
 あれだけ抵抗を感じていた業界の中で、いつの間にか四半世紀を生き、気がつけば業界団体の理事まで務めています。

 自分の拙い人生を振り返るまでもなく、未熟な間は日々修行です。
 修行が辛いのは当たり前。
 いかなる道を選択するにしても、目の前の仕事にのめり込んで一人前になるというプロセスだけは避けられません。
 逃げれば、また一からやり直しです。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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