虚構の劇団

 「虚構の劇団」の「ホーボーズ・ソング スナフキンの手紙NEO」
 照明や音響や舞台装置や演技力は、プロですから上手くて当然。
 それよりもなによりも、愛媛が生んだ偉大な演出家「鴻上尚史」氏の溢れる才能を、徹頭徹尾見せつけられました。
 
 間違いなく、これまで見た舞台の中で№1です。
 楽しいとか、面白いといった言葉で評することが憚(はばか)られる程、「凄い」作品でした。

 テーマは戦争と平和ですが、随所にタイムリーな風刺が散りばめられています。
 ・ 自衛隊の日本軍化
 ・ 国際社会におけるパワーバランス
 ・ ファシズムとテロリストの大義
 ・ 家族や恋人を引き裂く戦争
 ・ 日本人のアイデンティティー
 ・ 皇族の矛盾、悲哀、使命・・・

 タブーに対し、臆することなく斬り込んだ表現の数々に、身震えするほど感動し、心の中で喝采を送る自分が居ました。

 内子座には検察台があります。
 昭和の戦時中、ここに警察官が座り、思想的な表現を検閲するための場所です。
 今回の作品は、世が世なら間違いなく上演中止、演出家も劇団員も即逮捕でしょう。
 やはり日本は今、間違いなく平和で自由な世の中です。

 ちなみに愛媛では、昭和46~62年頃まで、学生演劇の自由な表現が虐げられる、暗黒の時代がありました。
 その頃の弾圧への反骨精神が、鴻上さんのエネルギーとなり、今日の作品作りにも反映している気がします。 

 さて、「世間」と「社会」の対比が劇中でありました。
 「世間」は、自分に関係する人々のコミュニティ。
 「社会」は、自分とは無関係な人々。

 いわずもがな我々は、地元の劇団として、主に「世間」をフィールドとしています。
 アマチュアとはいえ、仮にも舞台人の端くれを自負するのであれば、「世間」を越え、「社会」にメッセージする役割を担いたいものです。
 本作から、大いなる気付きを与えられました。
 事実でないことを、事実であるかのように・・・それが虚構の意味です。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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