マンション高騰のからくり

 前職の会社は、鉄筋コンクリートのマンションを得意としていました。
 「安くて良い」建物を作るファクターは幾つかあります。

1. 経済設計(手抜きではなく、バランスの良い形状と構造)
2. 規格化・標準化(型を決めれば転用でき、設計も施工も簡便)
3. 大量一括仕入(タイルや手摺や石を海外から輸入)

 十数年前は、ファミリータイプの賃貸マンションを、35万円/坪で施工していました。
 16坪タイプなら一室560万円。
 家賃6万円取れれば、年収72万円・・・表面利回り12.8%の驚異的な商品です。

 残念ながら前の会社は無くなってしまいましたが、仮に残っていたとしても、今この価格ではできません。
 この理由も、幾つかあります。

1. 生コンの組合が強くなり、価格が高くなった
2. 鉄筋をはじめとする、原材料費が高くなった
3. 技術職が不足しているため、人件費が上がった

 一連の値上げの理由は何でしょう。

1. 都市部の景気回復を受け、建設投資が堅調
2. 東京五輪の恩恵による、首都圏の建築ラッシュ
3. 東日本・東北大震災の復興加速

 大都市圏や東日本に資材や人材が流れてしまったことで、四国のコストも極端に上昇しています。
 先述の35万円/坪のマンションと同仕様であったとしても、そのコストは二倍近くに跳ね上がります。
 投資する側からすれば、とても収支が見合いません。
 
 だから、中古マンション販売が好調なのです。
 そして、中古マンションもまた品薄になり、高値となっています。
 やはり、価格決定権を握っているのは、需給バランスです。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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