振れ幅の心理学

 他人から貶(けな)されて、楽しい人はいません。
 他人から褒(ほ)められたら、悪い気はしません。

 確かにこれは、人間の心理です。
 しかし、心が喜び、満ち足りるのかというと、それだけでは言い尽くせません。

 仮に、24時間、365日、四六時中、寝ても覚めても、明けても暮れても、徹頭徹尾、褒(ほ)めちぎられたとすれば。
 或いは、「愛している」「好きだ」「大好きだ」・・・愛情表現の甘言を、立て板に水でぶつけられたなら。
 
 正直、どんな美辞麗句も薄っぺらく聞こえますし、「もういいよ。お腹一杯だから。」と遮(さえぎ)りたくもなります。
 勿論、これとは真逆に、誹謗・中傷・暴言ばかり繰り返されたのでは、精神が病んでしまうでしょう。
 
 普段は辛口で、なかなか褒めてくれない。
 重箱の隅を突く様に、いつも粗探しばかりされる。
 「たまには認めてくれよ。」と愚痴も出てしまう。

 でも、そんな上司から年に一度だけ、「今回は良かったじゃない! 頑張ったな!」と褒められたならば・・・。
 カラカラに干上がった砂地に、水が染み込むかの如く、心が潤う筈です。

 これが、心理学でいう振れ幅。
 いつも褒めてばかりだと、振れ幅が小さく、感動は生まれません。
 いつも叱られている人から褒められれば、振れ幅に比例して感動も大きく成ります。
 
 自分の意に反して捉われの身になり、心身に傷を負った被害者が、長期に渡る勾留の中で犯人の優しさに触れ、共犯者へと変貌してしまうのも、また恒常的な暴力に苛(さいな)まれながら、配偶者に従属し続けるDV(ドメスティックバイオレンス)も同じ理屈です。

 決して心理学悪用のススメではありません。
 振れ幅を意識した指導のススメです。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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