時薬の効能

 昨年の暮れに他界した亡母の新盆は、自宅に御棚を設け、灯篭を吊り、一ヶ月間供養します。
 その最後は、灯篭とぼしあげ。
 この一年にお亡くなりに成られた檀家の遺族、百名以上が菩提寺高昌寺に集います。

 そこで、現ビジネスパートナーの元部下と会いました。
 お父様が亡くなられたのは数年前です。
 「どなたの?」と訊ねると、「家内の・・・」と短く答えます。

 知りませんでした・・・。
 今年の三月に他界されたと言います。
 実は、彼の奥様も、かつての自分の部下。
 まだ40代の筈です。

 「暫くは仕事でも、平静を装うのが辛かった。
 最近やっと、前向きに生きられる様になりました。」

 瀬戸内寂聴さんが、説法の中で「時薬」という言葉を用いられます。
 家族や最愛の人を亡くした瞬間は、絶望感に苛(さいな)まれ、生きる意味さえも見失いかけたりするもの。
 しかし、人間には「忘れる」という能力が備わっていて、日一日と時間の経過と共に悲しみや寂しさが薄まっていく。
 薄情に思うかもしれないけれど、それこそが「時薬」の効能なのです。
 
 諸行無常、それでも・・・。
 人の死を受け入れた上で我々は、その命の残り火を燃やし続ける必要があります。
 合掌・・・。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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