管理業者の大罪

 賃貸管理会社にとって、滞納督促は基幹業務です。
 督促というと、ともすれば「取り立て屋」的なイメージがつきまといますが、本質は違います。

 賃貸住宅の貸借は、契約に基づくものです。
 大家さんは居住空間を提供し、入居者はその対価として家賃を支払う。
 至極、当たり前のことです。

 家賃を支払わないのは、取りも直さず契約違反。
 その契約違反を指摘し、督促するのは管理業務委託契約に基づく、管理業者の義務。
 滞納督促を怠れば、これもまた契約違反です。

 「誰でも失念することはあるのだから」
 その通り、誰しも失念はあるもの。
 だからこそ、その失念を早期に指摘し、一刻も早く振り込んで貰う必要があります。
 
 たまたま通帳に残が無くて引き落とせなかった。
 たまたま督促の郵便物を見ていなかった。
 そんな善意の人であったとしても、数ヶ月分数十万円溜まってしまったら、容易には払えません。

 悪意の常習犯であれば尚更です。
 一ヶ月数万円の家賃に困窮する人が、数十万円を払える筈がありません。
 内容証明、支払い督促・・・最終的には退去を余儀なくされます。

 また、連帯保証人は、債務者と同じ義務を負います。
 義務とはいえ、何ヶ月も溜めてからなら「何でもっと早めに言ってくれなかったのか!」と憤慨されて当然でしょう。

 『小善は大悪に似たり。 大善は非情にも似たり。』

 一見「非情」に見えようとも、早めに厳しく督促してこそ、大家さん・入居者・保証人・会社・社員の生活を守れます。
 入居者や保証人の状況や心情を慮る見せかけの「小善」で、督促の手を弛めるのは「大罪」なのです。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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