王貞治選手の後悔

 野球は特別好きではありませんが、ゲームの劇的な展開や一流選手の生き様から、人生を学ぶ場面は多々あります。
 プロ野球に興味を持ち始めたのは中学一年の時・・・即ち長嶋茂雄さんの引退した後。
 従って、私の中でのスーパースターは常に、王選手でした。
 
 現在、日経新聞に連載されている「私の履歴書」は、その「王貞治」さんです。
 一本足打法によって叩き出された金字塔の数々は、今更解説するまでもないでしょう。

 1月22日の記事中には、現役引退にまつわるエピソードが描かれています。
 「悔いが残るとすれば、世界新と言われた756号を打った以後の自分に対してだ。」

 心境を要約すると以下の通りです。
 「それまでは、野球一筋に打ち込んできた。
 756号を世界新だとも思ってはいないが、それでも一種の達成感に侵される。
 熱狂の中、野球以外の付き合いが増え、世間が広がった。
 打席に以前ほどの執着心がなくなり、左方向にも打つようになる。」

 全盛期、王シフトと言われる変則的な守備体型をものともせず、頑なに引っ張り続けた意地が薄れ、流すバッティングを取り入れた点への後悔です。
 パワーヒッターが、加齢と共に技巧派へと転換することは、寧ろ当然の成り行きでしょう。
 胸のすくホームランを常に求められた求道者、王選手だからこそ、それを「逃げ」と省みるのです。

 「自分にはこれしかない・・・と心に決めていた人間が小器用になったらおしまいだ。」

 現役引退を決めた年、王選手はチームトップの30本塁打、84打点を挙げています。
 充分立派で、引退するような成績ではありません。
 普通なら「まだまだやれる」として、現役続行に固執する筈。

 「口はばったいようですが、王貞治としてのバッティングができなくなったので・・・。」

 引退会見での、印象深いこの台詞の裏には、こうした葛藤があったようです。
 引退から35年。
 王選手の引退秘話に改めて触れ、道を極める素晴らしさを学ばせて頂きました。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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