悪魔の囁きと人生の踏み絵

 不動産は大きなお金が動きます。
 それが詐欺・横領・着服等々、不正の温床となる一つの理由です。

 前職の会社で、自分は分譲マンションの担当役員でした。
 用地購入の稟議決済は全て自分の役割です。
 
 仮に3億円の土地情報があり、値段交渉で2億7000万円にできるとしましょう。
 業者と結託し言い値の3億円で会社に買わせ、1000万円のバックを求めることはそれほど難しくありません。
 建築工事で、下請業者に1000万円の仕事を請け負わせ、100万円のバックを懐に収める役員や現場監督も星の数ほどいます。

 売買の取引で、同時に二人の買主が名乗りを上げ、取り合いになったとします。
 どちらか片方の買主を優先する代わりに金品を貰う。
 或いは、自社で購入を決めた上で、値段を吊り上げる。
 はたまた、賃貸物件所有のオーナー様から、入居を決めた御礼に金品を受領する。
 
 こちらから積極的に見返りを求めなかったとしても、先方から持ちかけられることも少なくありません。
 これを「悪魔の囁(ささや)き」と呼びます。

 勿論そうした行為は、贈収賄・背任という名の犯罪です。
 ところが「皆がやっている・・・」という既成事実が感覚を麻痺させ、「赤信号、皆で渡れば怖くない」と罪の意識を薄めます。

 しかし、一度でもこうした不正に手を染め、味をしめると、いけないと判りながらずるずると引き摺られ、抜けだせなくなってしまう・・・いわゆる麻薬です。
 一時的に金を得て、良い思いをしたとしても、長く続けている内、必ずどこかで発覚するもの。
 その時には、職業や地位と共に、信用を失うことになるでしょう。
 お金は取り戻せても、信用は二度と取り戻せません。

 本日もまた、「悪魔の囁き」を耳にしました。
 誘惑に負けて受け入れるか、誇りを持って拒絶するか。
 まさに人生の踏み絵です。
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私の周辺でそのような話が会社にバレて退職をした方が年末にいました。
事実かどうかわからないのですが噂がすごい勢いで広まるのを見て、そのような噂が出されるような人物にはなるまいと思いました。

Re: タイトルなし

> 私の周辺でそのような話が会社にバレて退職をした方が年末にいました。
> 事実かどうかわからないのですが噂がすごい勢いで広まるのを見て、そのような噂が出されるような人物にはなるまいと思いました。

 現場監督の世界では、日常茶飯事なのでお気を付け下さい。
 自覚はしていても、向こうから誘惑が、心の隙を突いてきます。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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