猫を乾かす電子レンジ

 宅建協会(公益社団法人愛媛県宅地建物取引業協会)の理事として大阪に飛び、苦情解決・弁済・求償研修会に参加して参りました。

 そもそも、不動産業にはトラブルがつきものです。
 その信用を担保すべく、我々は保証協会に入会し、トラブルに備えます。
 勿論、トラブルに成らないに越したことは無い訳で、プロである我々は日々勉強が必要です。
 来春国会で成立が確実視されている民法改正の、実務的な項目にフォーカスしてみましょう。

 「責めに帰すべき事由」
 契約書でこの言い回しは、随所に表現されています。
 要は、「業者に非があると思われる点」については、責任を負う・・・という考え方です。
 
 法案が可決されれば、下記の表現に変わります。
 「契約及び取引上の社会通念に照らして責めに帰すべき事由」

 これにより、今後は重要事項説明書や契約書の文言を重視する傾向が高まると思われます。
 つまり、リスクと思われる点は、確実に文書記載していない限り、責任を免れません。
 
 かつてアメリカで、シャンプー後の猫を電子レンジで乾かそうとして、死なせてしまった飼い主が、メーカーを訴えた事件がありました。
 日本なら、「非常識な飼い主」「可哀そうな猫」で終わる話です。

 ところが、この訴訟でメーカー側は敗訴します。
 以降、アメリカの電子レンジには、「猫を乾かしてはいけません」という注意書きが明記されるようになったとか。

 共通言語を持つ単一民族である日本人にとって、こうした裁きは納得し難いものです。
 しかし、次々と移民が流入し、様々な言語が飛び交うアメリカという国では、総てのリスクを明示していないと、責任を免れません。
 結果、保証書も契約書も、分厚いものになってしまいます。

 契約書重視の改正は、「言わずとも判るでしょう」の日本的な考え方が排され、欧米型へ傾注しつつある一つの表れです。 
 プロフェッショナルとして、しっかりと勉強していきましょう。 
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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