旗揚げ時の指南役

 JRで松山へ行く車中、偶然にも横田さんとご一緒しました。
 彼は酒屋の大将ですが、ある時は地酒アンテナショップの店主、ある時は作り酒屋の役員、またある時はラジオのパーソナリティと、幅広く活動をされています。

 実はこの方、劇団創設時のメンバーの一人です。
 その際、卓越した先見性と分析力で、確かな道筋を示す指南役でもありました。
 
1. 経済的な自立が無いと継続性が無い
 芝居をするにはお金がかかります。
 ともすれば、行政やスポンサーへの依頼といった、安直な道を選択しがちです。
 しかし、そこへの依存が強まる程に、やがて組織は腐ります。
 また、その意向によって、やりたいことがやれなかったり、やりたくないことをやらざるを得ないこともあるでしょう。
 
 一人ひとりから出資金を2万円ずつ徴収し、その後の公演で得た収益を配当する形で還元し、独立採算を成し遂げたからこそ、20年の長きに渡って継続できたのです。

2. 内子座という劇場にこだわり続けよう
 劇団創設時の志は単純なものでした。
 「内子座という素晴らしい劇場があるにも関わらず、劇団が無いのは寂し過ぎる」 
 「客席で素晴らしい芝居を観るのも良いが、舞台に立つことはもっと楽しい」

 旗揚げ公演の直後、松山の果樹研究同志会という団体から連絡が入りました。
 農業後継の切実さを扱ったテーマに共感頂き、是非とも松山市で行われる会員大会の席で演じて貰いたいという有難いお声です。
 
 しかし、我々は内子座をホームとする劇団ですし、「せり」「すっぽん」といった、内子座ならではの装置あってこその作品でもあります。
 丁重にお断りをしたところ、大会自体を内子町で行うという異例のご決断を頂き、当時暖房の無い厳寒の2月に再演させて頂いた次第です。 

3. 一円でもお金を取る以上、プロでなければならない
 プロの様に、3,000円、5,000円の価格設定は不可能です。
 但し、例え1,000円であっても、お金を頂く限りは、対価に見合った満足や感動を与える必要があります。 
 そういう意味では、プロと同じです。

 勿論、プロ程のスキルもテクニックもありません。
 その未熟さを補うのは、稽古にかける時間と情熱と真剣さです。

 言わばオーガンス・ポリシーの骨子は、横田さんから享受したものであり、今も脈々と受け継がれています。
 我々現役団員の務めは、こうしたポリシーを風化させることなく、文化として伝承していくことでしょう。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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