舵を失った彷徨える大型船

10月6日付日経新聞11面のコラム「経営の視点」に、興味深い記事が掲載されています。

 「イオン」が「ダイエー」を完全子会社とする方針によって、小売業のリーディングカンパニーの店名が消えることを受け、経営における企業理念の重要性に言及するものです。

 「よい品をどんどん安く、より豊かな社会を」

 「ダイエー」の企業理念は、いかにも昭和の高度成長期のニーズに、ピッタリ嵌ったものと言えます。
 それから半世紀が経過し、物質的に世界一豊かな国となった日本にとって、その理念がそぐわなくなったのも皮肉な結果です。
 理念の志を達成した段階で、企業の存在価値自体が失われたのかもしれません。

 一方、その「ダイエー」が産み落としたコンビニ「ローソン」は、創業から四半世紀に渡って、理念が存在しなかったのだそうです。
 2000年の上場の際に、証券会社から指摘され、付け焼刃で「お客様の便利な生活」と謳いました。

 二年後、現「サントリー」の社長「新浪剛史氏が、TOPに就任した際、「ローソン」をこう評しています。
 「軸もなければ、方向もない」

 正に、方向舵を失った彷徨(さまよ)える大型船といったところでしょう。
 数年後「私達は”みんなと暮らす街”を幸せにします」と改め、増収増益を続けました。

 記事の中の、次の一行は、大いに共感します。
 「労働集約的な産業では、理念が従業員らの腹に落ちれば力になる」
 
 正しい理念を定義し社員一人ひとりまで浸透させることに、企業の存亡が託されているといっても過言ではありません。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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