貰った後の責任

 月末に大型収益物件の決済を予定しています。
 売主は松山ですが、物件と管理会社は高知、買主は名古屋と何れも遠隔地です。

 重ねて買主は業者で、決済までに転売する「第三者のための取引」という、特殊なケースに成ります。
 間に入る買主名義の登記を割愛するため、かつては中間省略と呼ばれていました。

 決済場所は、末端の買主である第三者の融資先である兵庫県です。
 直接会ってお話しができないため、毎日の様に電話とメールでやり取りしています。
 今回の取引を通し、改めて仲介会社の責任の重さを痛感しました。
 
・ 消防点検や貯水槽清掃といった法的要求事項に漏れはないか?
・ 南海トラフのリスクが周知される中、地震・津波の影響はどうか?
・ 建築確認済証、完了検査済証は整っているか?
・ アスベストについての調査記録の有無?
・ 過去に水漏れや白蟻の事故はないか?
・ 滞納している入居者はいないか?
・ 修繕記録や点検記録は残されているか?
・ 隣地境界立会はされているか、ポイントは残されているか?
 
 中間業者は、売主としての責任を負うため、事細かに問い合わせが入ります。
 我々は専任で任された業者ですが、即答できることは限定的です。
 殆どは宿題として預かり、メンテ業者や管理業社に問い合わせてから回答します。

 一つずつの事象を確認していくことで、関係者一同共通の理解が進み、納得の決済が迎えられそうです。
 正直、中には利害的に「突っ込まれたくない」、都合の悪い点をも硝子張りにしなければなりません。
 仮にそうした問題をスルーして、その場凌ぎできたとしても、向こう何年にも渡って禍根が残ります。
 
 自分達の仕事に誇りを持ち、枕を高くして眠ろうとするならば、誠実な姿勢で、できる限りの調査を行い、正直に開示することが不可欠でしょう。
 手数料を貰うまで・・・ではなく、手数料を貰った後が責任です。   
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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