死を迎え入れる心

 住宅型の有料老人ホームの販売委託を受けたことは、拙文でご紹介した通りです。

 前職の分譲マンション販売で培ったノウハウを活かし、TVCMを打ち、HPを立ち上げ、名簿チラシを折り込んだところ、上々の滑り出しと成りました。
 広告代理店A社H社長のおかげです。

 さて、反響を受け、お客様のアポを取り、現地に誘因し、商談→申込→契約という流れは、分譲マンションのそれと変わりません。
 しかし、商談の展開はまるで違います。

 まずもって、お客様の平均年齢は75歳。
 分譲マンションであれば、30~40代がメインです。

 次に購入資金について、99%が借入を起こされる分譲マンションと違い、その殆どが自己資金に成ります。
 従って、融資の申し込みや手続きは不要・・・というよりも、購入する空間は不動産ではなく終身利用権なので、担保設定できないことから、借入できないのが実体であります。
 
 そして、何よりも違うのは、お客様の意識です。
 これまで以上に仕事に勤しみ、子供を産み育て、笑顔溢れる温かい我が家・・・といった明るい未来へ展望を描くのは、分譲マンションに限らずマイホームを取得する方の共通の思いでしょう。
 営業トークも夢と希望を語るのが王道です。

 ところが、住宅型有料老人ホームを求めて来られる方は、共通に「死」を意識しています。
 決してネガティヴでは無く、「人は何れ死ぬ」という原理原則を踏まえた上で、着実に近付く死を能動的に受け入れ、余生の過ごし方を模索しているのです。
 
 従って、御夫婦で来場されても、「自分が死んだら」「片方が亡くなれば」という言葉が自然に口を吐きます。
 我々も、「万が一亡くなられた際の還付金は・・・」といった、先々の可能性に言及せざるを得ません。
 お客様も、「万が一」ではなく、それが絶対・確実であることを承知しているのです。

 これまでの人生は山あり谷あり、波乱万丈だったがそれなりに充実していた。
 子供達もようやく一人前になり、各々巣立っていった。
 定年まで勤め上げ、それなりに蓄えもある。

 自分への御褒美として、人生の最終章くらいは、最新の設備が整った、自然溢れるのどかな環境で、信頼できる医師やスタッフに囲まれながら送りたい・・・そんな想い呼応する終の棲家がここにあります。 
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR