生命力に蓋する盆栽経営

 TOPが、企業の成長・発展を説く際、野心家と誤解されることがあります。
 「成長ではなく膨張だ」と揶揄され、その陰に潜むリスクをしたり顔で指摘されたりするものです。

 確かに、成長も発展も目的ではないので、拡大のための拡大ではいけません。
 ましてや、経営者の私利私欲を満たすためといった、本末転倒の狙いは論外です。

 しかし、本来あるべき姿として、企業は成長を目指すべきもの。
 二つの観点から掘り下げてみましょう。

1 『お客様視点』
 その会社の存在意義が明確で、お役立ちの自負があるならば、求められる声に呼応し、テリトリーの枠を越えて出店し、拡大するのが本分です。

2 『従業員視点』
 社員は、年々知識が高まり、能力は向上します。
 その社員の未来に夢を与え、成長に相応しいステージを用意するのは経営者の責務です。

 さて、会社を成長させるためには、時として今の体制をぶっ壊すこともあります。
 木造二階建ての家で生活している家族が、部屋数を増やそうとしても、簡単に三階を継ぎ足すことはできません。
 建物を解体し、基礎も構造も見直さざるを得ない訳で、その計画に抵抗やリスクが出てくるのは当然です。

 世の中に、小さくても立派な会社は沢山あります。
 しかし、それがTOPの自己満足による「盆栽経営」だとすれば問題です。

 盆栽の中の松は、手入れも行き届き、枝ぶりも美しく、鉢の中には雑草ひとつ無い・・・。
 自ら育て上げた作品を、剪定ばさみ片手に毎日眺めるのも悪い気はしないものです。
 
 ただその松の木に意識というものがあるならば、広大な大地に根を張り、天に向かって大きく突き出し、沢山の綺麗な空気を世に送りたいと思っているかもしれません。
 
 TOPの器によって、企業の生命力に蓋する罪だけは犯したくないものです。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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