両目は瞑らない

 経営者として、実に悩ましい問題があります。
 店長に対するエンパワーメント(権限委譲)と、一般社員とのコミュニケーションのバランスです。

 我が社は中小零細企業とは言いながら、4店舗5部門を抱えています。
 従って、各店舗の運営は店長に委ねざるを得ません。
 店を繁栄させるのも、衰退させるのも、店長次第です。

 各店長が、個人商店の商店主の様な使命感と行動力とで臨んでいるからこそ、我が社の今日があります。
 こうした人材を何人創れるか否かで、会社の未来が決まると言っても過言では無いでしょう。

 さて、稀にですが、上司に対する不満や要望の声が伝わることもあります。
 そうした声に対し、真摯に向き合い、耳を傾けるのは社長の役割です。 

 仮に横領しているとか、セクハラがあるとか、明らかにコンプライアンス違反の内容なら、直ちに本人から事情を聴き、事実であれば即座に対応します。
 但し、マネジメントの進め方や、マネージャーの個性の問題であれば非常に難しい訳です。

 例えば、「指示・命令が高圧的だ」と言われても、その事象だけでは捌けません。
 そんな上司を何人も見てきましたし、それが皆ダメな上司かと言うと、必ずしもそうでもなかったりします。
 我が身に照らし過去を振り返りますと、中間管理職であった自分の問題点を、上司に問われる機会もありました。

 そうした声を上げる社員も、止むに止まれず、良かれと思ってのことですし、その勇気は称賛に値します。
 だからと言って、社長が社員の声を真に受け、有無を言わせず店長を一喝したらどうでしょう。
 子供のケンカに親が出ていく様なものです。
 上司の立場は地に堕ち、リーダーシップが取り難くなり、社員との関係はギクシャクしてしまうかもしれません。
 
 当然、社長も店長も未熟な部分はあると思います。
 とはいえ、上意下達は組織のルール。
 任命したからには、その上司を信頼するのが社長の務めです。

 どっちつかずに聞こえるでしょうけれど、いつ何時でも声は、しっかりと受け止めます。
 そして、片目は瞑(つぶ)ったとしても、両目を瞑るつもりはありません。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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