芋づる式幸福論:前編

 某店舗を巡回した際、二名の社員に訊ねます。

 「貴方にとって幸せとは何ですか?」

 余談ですがその昔、明石家さんまさんがCMで、「幸せってなんだっけ?」と繰り返し歌っていました。

 最初に出た答えが「経済的な豊かさ」。
 勿論、それも幸福の1要素です。
 今日のパンが無い空腹な状態で、幸福感は得られません。
 
 確かに、今の世の中、お金で解決できることが多いのも事実でしょう。
 「他には?」と、重ねて訊くと答えに詰まります。
 
 実は、お金よりもっと、もっと、優先順位の高い大切な要素があります。
 「何はともあれお金はある」といった様に、総てが揃わなくてもそれなりに幸福感を感じられることもあるでしょう。
 ところが、これだけは絶対に欠くことができません。

 答えは「健康」。
 「幸福」の条件として「健康」というキーワードが即答できないのは、言うまでも無くその人が「健康」だからです。
 「私は健康ではない」と社員が反駁し、「いや健康なのだ」と私が返します。

 冷気に晒された透き通る空気に浮かぶ、1月の鮮やかな景色を目で見ることができて、
 道端に咲く一輪の美しい花を、手に取り、匂いを嗅ぐことができて、
 望む所へと自分を運んでくれる、二本の脚があって、
 旬の食べ物を口に運び、咀嚼し、栄養とし、「ああ美味しい」と言葉で表現できる・・・。
 
 少なくとも五体満足で、普通に仕事や生活ができている状態は健康です。
 事故で脚を失くし、車椅子で生活している人は、「歩ける」ことに「幸福」の価値を感じるでしょう。
 糖尿病を患い、食事制限を余儀なくされている人は、「食べられる」ことがいかに「幸福」であるか知っています。

 人は皆、当たり前に成っていることに対して感謝を感じません。
 そして、その当たり前を失った時、初めて有難味に気付きます。

 神社に行って神頼みをする際、健康を願うのも、今抱えている持病の「悪化」や、それ以上の「大病」や「怪我」といったものに対する恐れや不安を払拭するために、願掛けする意味合いが強く、今与えられている「健康」への感謝は、意外に希薄です。

 例えば、一生遊んで暮らせるだけの蓄財があって、気の許せる友達が居て、愛する家族に囲まれていたとしても、「健康」を損なっていたら台無しでしょう。  つづく
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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