有難味を忘れるな

 正月休み明けは、足が重いものです。 
 久々に会う親戚や同級生と土産話に花を咲かせ、おせち料理や年越し蕎麦に舌鼓を打つ。
 年末年始のTVも、特別番組ばかり。
 そんな環境で一週間近くもまったりと過ごせば、仕事モードに切り替えるのには時間がかかります。

 20代後半の2~3年、某菓子店の店長をしていました。
 正直この頃は、年末年始が億劫で堪りません。

 まず10月の声を聞きますと、X'masケーキの予約商戦に突入します。
 12月24日は、一年で一番売上の上がる書き入れ時。
 朝から晩まで戦争の様な忙しさです。

 X'masが終わると、店内のディスプレイを正月仕様に改め、進物の箱詰め包装。
 12月31日大晦日は、「家族で甘いものを食べながら紅白を」と考える方が多く、ケーキを中心に良く売れます。
 当時は元旦だけお休みを頂いていましたが、今ならそうはいかないでしょう。

 1月2日の初売りも、年賀や帰省のお土産を求めるお客様がごった返します。
 正月が終わると節分、節分が終わるとバレンタインデー、バレンタインデーが終わるとホワイトデー、ホワイトデーが終わると雛祭り(旧暦)、雛祭りが終わると端午の節句・・・。
 催事が一巡すると、既に半年終わっていた・・・これが菓子店の実態です。

 季節を先取りするというよりも、季節に追いかけられている様な気がして、慌ただしい日々でした。
 沢山のお客様に来て頂ける有難い事象も、そのこと自体が当たり前と思えば、感謝の念を忘れます。
 
 「お客様はもういいから、少し休ませてくれ」という不謹慎な気持ちも芽生えますし、「低単価のお客様」や「次につながる冷やかし」をお客様と思えなくなってしまうのです。

 一方、閑散期や売上の落ちている時には、何とかお客様に来て頂きたいと切望します。
 こうして矛盾に満ち、不遜で傲慢なのが、人間の本質かもしれません。

 1月、2月、3月、徐々にお客様が増えてきます。
 有難味が薄れそうになる時、思い出して下さい。
 我々は、お客様に生かされているのだということを。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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