ひとつ船に乗る運命共同体

 先般、同年代の親戚から、勤務先の厳しい実態を聞かされました。
 彼の勤務先は、その業界の中でもナンバー1メーカーの販社であり、親会社も上場企業です。
 中途で就職を決めた際、自他共に「良いところに就職できた」と喜んでいました。

 ところが今年、希望退職が実施されたと言います。
 希望退職とは、業績が厳しくなった際、人件費削減を目的に、中高年を対象として退職希望者を募る方法です。
 手を挙げた人には、通常の退職金以外に、退職加算一時金が支払われます。

 退職まで残り数年であれば、踏ん切りも容易でしょう。
 一方、定年まで10年、20年余した方にとってみれば、苦渋の決断となります。

・ 多額の住宅ローンが残っている
・ 子供が高校・大学に通っている

 こうした現実の中で、安定的・継続的な給与収入を途絶えさせるのはリスキーです。
 また、40〜50代の再就職の難しさは、身に染みています。
 だからこそ、将来不安を抱えつつ、しがみついてでもその会社に残る選択をせざるを得ないのです。

 会社に残ったら残ったで、現場は削減された人員の分まで、多くの仕事をこなす必要があります。
 人が減ったからといって、売上を落とすことはできません。
 進むも地獄、引き返すも地獄です。
 
 撤退、規模縮小、人員削減・・・。
 業績不振の責任が経営者にあったとしても、しわ寄せから逃れることはできません。
 何故ならば、経営者も幹部も社員も、ひとつ同じ船に乗っているからです。
 皮肉なことに業績好調時よりも業績不振時の方が、沈む時は一緒の運命共同体なのだという自覚が高まります。

 経営者は、そうならないためにヴィジョンを打ち出し、戦略を練り、実行レベルにまで落とし込む。
 従業員は、そうさせないためにお客様の声を反映させ、戦術・戦技を磨き、成果を残して行く。
 そして、万が一の事態に備えて、「よそでメシの食える人材」を目指す。

 「資格を取れ!」「営業力を上げろ!」「スピーディーに追客しろ!」「数字にこだわれ!」
 日々のこうした厳しい声がけは、会社だけでなく、社員の家族と生活を守るためなのです。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR