成果を生むための手段

 二日続けて、労務管理にまつわる話題を掘り下げました。
 三日目ともなると、「松岡は休日出勤手当や残業手当を払いたくないんだな」と邪推されるかもしれません。

 しかし、それは誤りで、本音はできる限り払いたいと切望している程です。
 但し、前提条件があります。

 条件の一つは、利益目標を達成していること。
 もう一つは、残業によって更に利益水準が上ぶれすること。
 私に限らず、どんな経営者も、この二つの条件を満たした上での残業は大歓迎でしょう。

 前職における悪しき前例を御紹介します。
 当時、設計職は人手不足で、深夜残業や徹夜も珍しくありません。
 そこで、設計職だけは青天井で残業手当を支給することになりました。
 しかし、半年程運用した後、その歪(いびつ)な結果に愕然とするのです。

 能力の低い未熟な設計士は、線を引くスピードも遅く、駄目だしも多いため、量で取り戻すべくたっぷり残業します。
 一方、能力が高いセンスの良い設計士は、手早くこなしていくため、残業もそこそこで上がります。
 
 肝心の成果はというと、当然に後者がもたらしてくれます。 
 ところが、総支給人件費は、圧倒的に前者がもって帰ります。
 しかも、賞与では格差是正できない程大幅な逆転現象だったのです。

 その後、青天井が見直されたことは言うまでもありません。 
 制度を継続すれば、優秀な人間から、会社を去っていくことになったでしょう。

 休日出勤手当や残業手当は、成果を生むための手段である。
 この原理原則は、労使双方がしっかりと意識すべき事象です。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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